培養肉や培養魚肉などの細胞性食品用の中空糸バイオリアクターを開発する英Cellular Agricultureは、英ウィルトシャー州のCorsham Science Parkに約1858㎡の研究開発施設を設置したと発表した。
同社はさらに、2026年第1四半期にイギリスで中空糸バイオリアクターを導入したパイロット工場の稼働を開始することも計画している。
商業部門暫定責任者を務めるVipul Jain氏は「私たちのバイオリアクターは細胞や培地に依存せず、さまざまな細胞株や培地に対応できます。肉以外にも、魚介類、乳製品、チョコレートやコーヒーのような植物細胞培養にも応用できます」とFoovoに語った。
コスト試算とスケールアウト戦略、そしてバイオリアクターに特化する理由などJain氏に聞いた。
柔軟な生産を可能にするスケールアウト戦略

出典:Cellular Agriculture
Cellular Agricultureは2016年、「イギリスおよび欧州の細胞性食品分野における最初の企業」として、バース大学からスピンアウトされ設立された。
2017年にはInnovate UKの助成を受け、細胞性食品に特化したテック企業として政府支援を受けた初の企業となった。2018年にはバイオリアクターの概念実証を実現している。
同社はあらゆる細胞培養に対応した世界最長の中空糸バイオリアクターを開発しており、すでに複数回にわたり運転に成功している。
本記事はFoovoによるインタビュー記事です。
インタビュー実施日:2025年9月1日
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アイキャッチ画像の出典:Cellular Agriculture