畜産に伴う環境負荷、世界人口の増加による食料需要に対応するため、代替タンパク質はすでに世界的なトレンドとなっている。
代替タンパク質の中でも近年増えているのが植物タンパク質だ。植物タンパク質源としてよく知られるものは大豆やオーツ麦だが、食糧と競合しない非可食部由来のタンパク質の必要性に着目したのが、タイ・チェンマイ大学客員教授(前山形大学農学部教授)の渡辺昌規氏だ。
渡辺氏は、食料自給率がカロリーベース、生産額ベースでも低い日本において、ほぼ100%の自給率を誇る米に由来するタンパク質は、稲作の収益性を高める新たなタンパク質供給源になると考えている。
東京ビッグサイトで開催されたファベックス(FABEX)2024で今月11日、「持続可能な稲作、プロテインクライシスに対応する米由来タンパク質の可能性」と題するセミナーが開催された。米ぬか由来のタンパク質にはどんな可能性があるのか。セミナーの内容を伝える。
食糧と競合しない非可食部位:脱脂米ぬか
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アイキャッチ画像:Foovo佐藤撮影