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スターバックスがパーフェクトデイの代替ミルクを試験導入

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スターバックスが、アニマルフリーな乳製品を開発するパーフェクトデイの代替ミルクを期間限定で試験導入することを発表した。

シアトルにある2店舗で、パーフェクトデイの代替ミルクがホットドリンク、アイスドリンクに期間限定で使用される。

スターバックスがアメリカの店舗で非動物性ミルクを導入したのは1997年の豆乳が最初となる。次いで2015年にココナッツミルク、2016年にアーモンドミルクを導入、今年3月にはオータリーのオーツミルクを導入した。

今秋に上海にオープンした環境配慮型店舗「Greener Store」ではオーツミルクを既存メニューにしているほか、チリでは同国の代表的フードテック企業NotCoの植物ベースの代替肉、代替ミルクを導入するなど、同社は動物由来成分の使用を減らす動きに力をいれている。今回の試験導入が功を奏せば、5番目のアニマルフリーミルクとしてパーフェクトデイの代替ミルクが本導入される可能性がある。

出典:パーフェクトデイ

スターバックスはマクドナルドと共に今年10月、ベンチャーキャピタルClosed Loop Partnersが立ち上げた、フードサービスの包装をサステイナブルなものとするためのNext Gen Consortium1000万ドルを出資するなど、サステナビリティへの取り組みを強化している。

今回のパーフェクトデイの代替ミルク導入に先立ち、先月には、同社のアニマルフリーなアイスクリームをドリンク用に試験導入している。スターバックスは、「新しい、わくわくするイノベーションをテスト、導入することで、スターバックスでのエクスペリエンスを高めることに焦点をあてる」とコメントしている。

パーフェクトデイは、代替タンパク質では新たなカテゴリである「精密発酵」の代表的プレーヤーで、合成生物学を活用した代替乳製品を生産している。牛の乳タンパク質を生産するDNAを組み込まれた微生物を使用して、動物を使わずに発酵により分子的に同等な乳タンパク質を生産している。

今年には約390億円(3億5000万ドル)を調達し、新たな製品ラインアップとしてクリームチーズを発売した。

出典:パーフェクトデイ

同社の代表的なアイスクリームブランドBrave Robotは発売から1年で100万パイント(約47万リットル)以上の販売量となっている

今回注目したいのは、精密発酵というフードテックでは新しい分野とされる技術を使った製品が、コーヒーチェーン大手のスターバックスに導入されたことだろう。試験導入とはいえパーフェクトデイにとって追い風となるだけでなく、精密発酵による代替食品開発に取り組む他社にとっても、ひとつの転換点となりそうだ。

現在、精密発酵で開発される食品は、チーズ牛乳アイスクリームなどの乳製品から、ハチミツチョコレート母乳、ペットフードへと拡大している。一般消費者になじみのあるチェーン店への導入は、これまでなじみのなかった新技術を使った食品への受容度を高める効果を期待できる。

今回の試験導入後、パーフェクトデイの代替乳製品がスターバックスに本導入されるか注目される。

 

参考記事

Starbucks Tests Alt-Milk From Unicorn Startup Perfect Day

Perfect Day’s Dairy-Identical Alt Milk Lands at Starbucks

Oatly oatmilk coming to Starbucks nationwide in the U.S. on March 2

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:スターバックス

 

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