シンガポール、アメリカを拠点とする代替母乳企業TurtleTreeがシリーズAラウンドで3000万ドル(約34億円)を調達した。
ベルギーのベンチャーキャピタルVerso Capitalがラウンドを主導した。プレスリリースによると、これはアジアの細胞農業領域では最大規模となる調達額となる。今回の資金調達により、同社の調達総額は4000万ドル(約45億円)を超えた。
細胞ベースの母乳開発企業、シリーズAで約34億円を調達
TurtleTreeは細胞農業により代替母乳、代替ミルクを開発するスタートアップ。
同社は乳腺細胞を採取し、これらの細胞を増殖させてから、同社独自の泌乳培地にいれる。この培地は哺乳類に存在するさまざまな成分から構成され、細胞がこの泌乳培地をミルクに変換する。
培養肉との違いは、細胞培養による母乳では最終産物に細胞が残らないこと。そのため、安全性評価は、培養ミルクと母乳の生物学的類似性にのみ基づくと共同創業者のFengru Lin氏は語る。
TurtleTreeは初期の目標として、「微生物プラットフォームを活用して乳成分を生産」する。