代替シーフード企業Aqua Cultured Foodsは16日、スイスの小売大手ミグロとPoC契約を締結した。
PoCは技術検証、概念実証と言われ、企業同士が提携に先立ち、保有技術の実用性について検証することを指す。Aqua Cultured Foodsが代替シーフードの開発促進でミグロとPoC契約を締結したことは、Aqua Cultured Foodsが欧州進出を視野にいれていることを意味する。
2社の協業には、Aqua Cultured Foodsの発酵由来シーフードに対するスイスの消費者の受容度評価と、スイスでの新しいビジネスチャンス模索が含まれる。
発酵由来の代替シーフード
Aqua Cultured Foodsはバイオマス発酵により、見た目も食感も本物を模倣した代替シーフードを開発するアメリカのスタートアップ企業。
植物由来、細胞由来の代替魚に取り組む企業が多い中、同社は独自菌株を用いた微生物発酵により全筋肉((whole-muscle)塊状)の寿司用シーフードを開発する。生産されるシーフードは無味であるため、植物素材由来の代替食品でみられる、違和感のある風味が残ることはない。