Foovo Deep

Motif FoodWorksが新成分ヘム「HEMAMI」を発売、新施設の建設も発表

 

植物ベース食品のアップデートに取り組む米Motif FoodWorksが開発した、植物肉に旨味、肉らしい風味をもたらす酵母由来のヘムタンパク質「HEMAMI」が商用化される。同社はこの成分について米国FDAからGRAS認証を取得、「質問なし」とのレターを受領した

GRASとは、Generally Recognized As Safe(一般に安全とみなされている)の略語で、米国における食品安全に関する独自の認証制度。製造業者が米国で食品素材を販売するには、GRAS自己認証を行う必要があり、任意でFDAに通知する。

新成分ヘム「HEMAMI」の登場

Motif FoodWorksは、合成生物学のユニコーン企業ギンコ・バイオワークス(Gingko Bioworks)のスピンオフベンチャーで、植物肉・植物性乳製品をアップデートさせる原料を開発している。

同社は牛ミオグロビンをコードする合成遺伝子をピキア酵母(P Pastoris)の野生株に挿入し、精密発酵により「HEMAMI」を開発した。Motif FoodWorksによると、「生産株にいかなる病原性、毒性、毒性因子ももたらさないことがバイオインフォマティクスによって確認されている」という。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Motif FoodWorks

 

関連記事

  1. 多様な植物から葉タンパク質を抽出するThe Leaf Prote…
  2. メタン生成を阻害する飼料を精密発酵で開発するNumber 8 B…
  3. 赤い微細藻類で代替肉を「血の滴る肉」に変えるイスラエル企業Yem…
  4. タバコ植物で培養肉のコスト削減を目指すBioBetterが約14…
  5. 分子農業で代替タンパク質と成長因子を開発するスタートアップ企業4…
  6. 培養シーフードのShiok Meatsが生産コスト50ドル/kg…
  7. イスラエルの培養肉Future Meatが世界初の培養肉生産施設…
  8. Change Foodsが約13億円を調達、精密発酵の市場投入を…

おすすめ記事

The Every Company、アニマルフリーな卵白タンパク質を使ったスムージーを発売

The Every Companyのアニマルフリーな卵白タンパク質粉末を使ったス…

代替タンパク質を「ニッチ」から「定番」に:業界リーダーが語る普及戦略|欧州セミナーレポート

Foovo(佐藤)撮影プラントベース食品(植物由来食品)が一般消費者の「新しい常識」として根付く…

コロラド州の植物肉バーガー企業が米MeliBioの代替ハチミツをメニューに採用

アメリカ、コロラド州の主要な植物肉バーガーチェーンMeta Burgerは先月、…

Evo Foodsとギンコ・バイオワークス、アニマルフリーな卵タンパク質の開発で提携

海外では動物に頼らずに食品成分を作る手法として、精密発酵が人気の手法になりつつあ…

The Food Robotics Summit2021に登場したフードロボット・次世代自販機9社

2021年5月19日、海外フードテックメディアThe Spoon主催のArtic…

代替脂肪としてのオレオゲルの食品応用における課題と認可の事例|Foovo独自調査

トランス脂肪酸を含まず、飽和脂肪酸が少ない固体脂肪の代替品として近年、オレオゲル…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

最新記事

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

【2024年】培養魚企業レポート好評販売中

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,707円(06/18 15:20時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(06/19 01:15時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(06/19 05:15時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(06/18 21:22時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(06/19 13:25時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(06/19 00:28時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP