Foovo Deep

マイコプロテイン由来の代替肉を開発するMycorenaが約30億円を調達

 

マイコプロテイン由来の代替肉を開発するスウェーデン企業Mycorenaが先月、シリーズAで2400万ユーロ(約30億円)を調達した。欧州の代替タンパク質に対するシリーズAの調達額では過去最大規模となる。

Mycorenaは菌類由来のマイコプロテインPromycにより、タンパク質の生産と商品に革命を起こすことを目指している。同社は調達した資金で、主力製品Promycを実証スケールから「影響力のある高価値製品の商用化」まで移行させ、B2BおよびB2Cの市場展開を図る。

2023年、大規模生産工場が稼働をスタート

創業者のRamkumar Nair氏 2023年に開設する工場前にて 出典:Mycorena

Promycを使った代替肉は、スウェーデンの一部レストラン、小売で市販化されている。

昨年6月にはICAグループのベンチャーICAVäxaと協業し、Promycを使ったナゲットをスウェーデンで発売した。昨年11月には、植物肉を本物に近づけるための菌類由来の油脂を発表、植物肉に組み込む油脂の展開も視野に入れている。

Mycorenaは2019年にPromycをリリースした。2021年には新しい本社施設に加え、実証プラント「Mycorena Innovation and Development Center(MIND)」を設立している。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Mycorena

 

関連記事

  1. ScaleUp Bio、微生物発酵の商用施設についてシンガポール…
  2. ユニリーバ、精密発酵アイスクリームをBreyersブランドで発売…
  3. 米Omeatがロサンゼルスで培養肉のパイロット工場を開設
  4. 動物を使わないチーズを作るChange Foodsが約9100万…
  5. インポッシブルフーズが植物性ソーセージを小売で販売開始
  6. 世界初!動物肉を使わないバーガーキングの店舗がドイツにこの夏オー…
  7. スピルリナ由来の代替肉、スナックバーを開発するインド企業Naka…
  8. 植物分子農業のKinish、年内に米由来の植物性アイスクリームの…

おすすめ記事

米Voyage Foods、豆不使用コーヒーをフードサービス・CPGブランド向けに販売開始

米Voyage Foodsが今月16日、フードサービス・食品業界の商業パートナー…

SJW Roboticsがアジア料理を作る自律型ロボットレストランの試作品を公開

カナダ、トロントを拠点とするSJW Roboticsは、アジア料理を作る完全自律…

MeaTech、3Dプリンターによる培養シーフードの開発でUmami Meatsと協業

バイオ3Dプリンターで培養肉を開発するイスラエルのMeaTechは、3Dプリンタ…

二酸化炭素からタンパク質を作る米NovoNutrientsが約28億円を調達、新たにペットフード市場も視野に

2024年9月29日更新:当初の記事で、会社名を旧称Oakbioと記載しておりましたが、Oakbio…

精密発酵でヘムを開発するPaleoが約17億円を調達、植物性食品に「本物の肉の味」を提供

精密発酵でヘムを開発するベルギー企業Paleoは今月、シリーズAラウンドで120…

ピザ自販機のBasil Streetが操業停止

ピザ自販機を開発するアメリカのBasil Streetが操業を停止したことが明ら…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

精密発酵ミニレポート発売のお知らせ

最新記事

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(12/28 16:28時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(12/29 03:09時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(12/29 06:45時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(12/28 22:27時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(12/28 14:28時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(12/29 01:51時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP