ポーランドのフードテック企業NapiFeryn Biotechが、菜種由来のタンパク質についてアメリカ当局から承認を取得したことを発表した。
同社は今月、菜種タンパク質分離物「Raptein90」と菜種由来濃縮物「Raptein30」について、アメリカ食品医薬品局(FDA)から「質問なし」のレターを受領したことを発表した。
これは、NapiFerynの菜種由来タンパク質は人が消費するうえで安全であるとFDAが認めたことを意味する。
NapiFeryn、菜種油粕由来のタンパク質でGRAS認証を取得
大豆、エンドウ豆、オーツ麦、ひよこ豆などさまざまな植物由来タンパク質の開発が進むなか、菜種に着目する企業は珍しい。オランダの製薬企業で働いていたMagdalena Kozłowska氏とPiotr Wnukowski氏は2014年、ポーランドでNapiFerynを設立した。
畜産物の生産には多くの飼料穀物が必要になる。例えば牛肉1kgの生産には11kgのトウモロコシが必要になるが、人口増加に伴い、畜産物の生産量が増加すると、穀物の需要もそれに併せて増加する。
現在飼料として使用されている穀物を人間の食料として直接使用すればさらに35億人の人々の栄養をまかなえると同社は考えた。最初のターゲットが、欧州の主要な油糧作物である菜種だ。
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アイキャッチ画像の出典:NapiFeryn