Foovo Deep

ブラジルのマイコプロテイン企業Typcal、ブラジル州政府から助成金を獲得

 

ブラジルのマイコプロテイン企業Typcalはブラジル・パラナ州政府のプログラムParaná Anjo Inovadorを通じて25万レアル(約660万円)の助成金を獲得した

Foovoの認識ではTypcalは南米にあるマイコプロテイン企業2社のうち1社であり、2025年に上市を目指している。

Typcalがブラジル州政府から助成金を獲得

出典:Typcal

パラナ州政府の報道によると、Fungi Biotechnologiaから2019年にスピンオフされたTypcalは、液中発酵でマイコプロテインを生成している。同社は菌糸体タンパク質と動物タンパク質を混合したハイブリッド戦略にも焦点を置いている。

これまでにマイコプロテインを使用した代替鶏肉クッキーなどを試作している。

出典:Typcal

新規食品規制を回避するため、同社はブラジルで消費された歴史のある菌類を選択した。Typcalのパイロット工場では毎月最大100kgの菌糸体を生産でき、発酵プロセスにかかる時間は24時間だという。

AgFunderの報道によると、現在は200Lのバイオリアクターを使用しているが、予定しているシリーズAラウンドでの資金調達を経て、5,000Lのバイオリアクターを購入したいと考えている。

初期段階ではブラジル市場をターゲットとしているが、ジボダンなどのパートナーがいる欧州市場への進出も目指している。同社はまた使用済み酵母の使用でビール醸造大手のAB InBevと提携している。

南米にあるもう1社のマイコプロテイン企業Done Properly

出典:Typcal

南米にはTypcalのほか、もう1社マイコプロテイン企業が確認されている。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Typcal

 

関連記事

  1. 精密発酵により代替タンパク質を開発する企業23社
  2. ダノンが精密発酵への取り組みを強化、ミシュランら3社とフランスで…
  3. 3Dプリンターで次世代ステーキを作るRedefine Meatが…
  4. スイスのPlanted、発酵技術を使用した植物性ステーキを欧州3…
  5. ドイツ企業Kynda、食品副産物を活用した「廃棄物ゼロ」の菌糸体…
  6. 豆を使わずに細胞培養コーヒーを開発するフランス企業STEM
  7. スイスの小売大手ミグロスがビーガンゆで卵を発売
  8. 生鮮食品と花の鮮度を保持するコンテナを開発したRipeLocke…

おすすめ記事

細胞培養によるカキを開発するアメリカ企業Pearlita Foodsとは

細胞を培養して動物肉、魚肉を開発する企業が近年、増加している。培養肉の開発が進む…

中国の植物肉HEROTEINが米培養油脂Mission Barnsと培養ハイブリッド肉の共同開発で提携

中国の植物肉企業HEROTEINが、アメリカの培養肉企業Mission Barn…

シンガポール企業Mycosortia、おからをアップサイクルした代替カカオを開発

食品残渣をアップサイクルするシンガポール企業Mycosortiaは今月、カカオ不…

イスラエルの精密発酵企業Remilk、アメリカで上市を実現

食品大手General Millsが、イスラエルの精密発酵企業Remilkの乳タ…

GOOD Meat、Upside Foodsの2社がUSDAの表示認証を取得、培養肉上市まであと1ステップ

アメリカの培養肉企業GOOD Meat (イート・ジャストの培養肉部門)とUps…

ドイツ企業Infinite Rootsの菌糸体由来肉が韓国上市へ|マイコプロテインの2024年注目トピック

ドイツの菌糸体スタートアップ企業Infinite Roots(旧称Mushlab…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

最新記事

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

【2024年】培養魚企業レポート好評販売中

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,707円(03/30 14:54時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(03/31 00:40時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(03/31 04:35時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(03/30 20:51時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(03/30 13:01時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
498円(03/30 23:55時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP