Foovo Deep

オーストラリアのBoldly Foods、植物性サーモン・マグロを米国で供給開始

 

オーストラリア、シドニーを拠点とするBoldly Foodsは今年夏、アメリカのフードサービスで植物性シーフードの供給開始を発表した。秋には、持続可能な魚介類を全米に配送するECサイトNordic Catchを通じた販売を開始した

Boldly Foodsによると、Nordic Catchとの提携により、オンラインおよびロサンゼルス周辺の店舗で同社の代替シーフードを購入できるようになった。Nordic Catchは全米のレストランや販売業者に魚介類を供給しており、今後のさらなる販路拡大が予想される。

Boldly Foods、植物性のサーモンやマグロを米国で供給開始

出典:Boldly Foods

2023年設立のBoldly Foodsは、サーモンとマグロの刺身、白身魚、イカリング、エビ、カニカマなど、さまざまな植物性シーフードを開発している。

マグロサーモンの代替品ではこんにゃく粉、海藻エキス、天然着色料など、代替白身魚では大豆、ジャガイモデンプン、海藻などを原料に使用。また、イカエビの代替品ではタピオカや小麦のデンプン、コンニャクなどを使用するなど、製品毎に若干異なる材料を使用している。

Nordic Catchのサイトでは現在、ビーガンシーフードとして、Boldly Foodsのマグロ、サーモン、イカリング、エビ、エビ団子などの製品が取り扱われている

同社共同創業者のAllen Zelden氏は、昨年のVegconomistのインタビューで、初期ではB2B供給に絞る戦略について言及している。その理由として、フードサービスが植物由来食品の参入や成功において重要な役割を果たしてきた経緯を挙げ、フードサービスを「第一印象を作る場」として位置付けている。

同社の発表からは、Boldly Foodsが代替シーフードのカテゴリに留まるつもりはないことがわかる。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Boldly Foods

 

関連記事

  1. ほうれん草の葉を使った培養肉用の新しい食用足場|ボストンカレッジ…
  2. 2021年の代替タンパク質投資額は50億ドルとGFIが報告、20…
  3. イスラエルの培養肉企業Steakholder Foods、バイオ…
  4. 高級培養肉を開発するOrbillion Bioが約5億4000万…
  5. 米New Culture、精密発酵カゼイン使用量を50%以上削減…
  6. ドイツの培養脂肪Cultimate Foodsが約1億円を調達、…
  7. Those Vegan Cowboysが精密発酵で作成されたチー…
  8. BioBetterはタバコ植物を活用して培養肉用の成長因子を開発…

おすすめ記事

TurtleTreeが精密発酵によるアニマルフリーなラクトフェリンを発表、年内に市販化へ

TurtleTreeは今月、世界初となる精密発酵によるウシラクトフェリンを試食イ…

3分でサクサクのピザを焼くBasil Streetのピザ自販機

 このニュースのポイント●ピザを3分で焼…

微細藻類からタンパク質を開発するBrevelがイスラエルに商用工場を開設

微細藻類由来のタンパク質を開発するイスラエルのBrevelが、イスラエル南部に2…

アブダビ、新規食品の規制枠組みの整備へ|細胞性食品・精密発酵を対象

出典:アブダビ投資庁(ADIO)アブダビ農業・食品安全局(ADAFSA)は先月25日、アブダビ品…

コカ・コーラ、ペットボトルなど容器を回収するリバース自販機を発表

写真はOlynsがデザイン、開発したOlyns Cubeコカ・コーラは今月、…

Umami Bioworks、東京で細胞性シーフードの官能評価会を開催|2027年に東京で製造拠点設置へ

Foovo(佐藤あゆみ)撮影細胞性シーフードを開発するシンガポールのUmami Bioworks…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

精密発酵ミニレポート発売のお知らせ

最新記事

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(12/24 16:26時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(12/24 03:07時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(12/24 06:43時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(12/23 22:27時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(12/24 14:27時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(12/24 01:50時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP