代替プロテイン

米コストコがビヨンドミートボールの取り扱いを一部店舗で開始

 

 

このニュースのポイント

 

●ビヨンドミートのミートボールがコストコで販売を開始

●1パック24個入り、9.9ドルで販売される予定

 

 

会員制スーパー・米コストコが代替肉大手ビヨンドミートのミートボールをアメリカの一部店舗で販売開始する。

取り扱いが開始されるのは、ビヨンドミートボール(Beyond Meatballs)

1パックあたりミートボールが24個入った商品で、9.9ドルで販売される予定。

出典:Beyond Meat

米コストコでビヨンドミートボールが販売されるのは今回が初めて

ビヨンドミートの商品がコストコで初めて販売されたのは2019年末のこと。現在、同社の製品は80カ国を超える国の約12万2千店舗で販売されている。このうち、米国の小売店は28000店舗だという。

新型コロナが猛威を振るう中、ビヨンドミートは積極的に拡大を図ってきた。

今年だけでも次の主だった動きがあった。

 

  • 4月に、中国本土の3300店舗を超えるスターバックスに導入
  • 8月に自社のDtoC用オンラインショップを開設。
  • 9月には今回コストコに導入されるビヨンドミートボールを発表。同月には、中国上海近郊に2つの生産工場建設で締結
  • 10月には今年4つ目の新作となるビヨンドソーセージを全米の食料品店で販売開始
  • 11月にはピザハットと提携し、全米700店舗のピザハットでビヨンドの代替肉を使った2つのピザの販売を開始したほか、これまでのものを凌駕するという新製品Beyond Burgerを発表。さらに、マクドナルドと協業し、McPlantに使われる代替肉パテを共同開発。
  • 中国で先月、新作・植物性豚ひき肉を上海のレストランで期間限定で提供した。2021年初頭には中国上海の工場が稼働を開始する予定。

 

同社は9月にビヨンドミートボールを、ホールフーズ、クルーガー、Stop&Shop、Sprouts、Herris Teeterなどに紹介していた。

今回のコストコへの導入によって、アメリカのいたるところでビヨンドミートの製品を見かける機会が増えるだろう。

出典:Beyond Meat

ビヨンドミートボールは主に下記都市のコストコに導入される。

  • ニューヨーク
  • ニュージャージー
  • コネチカット
  • カリフォルニア
  • マサチューセッツ
  • テキサス
  • メリーランド
  • バージニア
  • フロリダ
  • アリゾナ
  • コロラド
  • ハワイなど

 

ビヨンドミートボールは、えんどう豆・玄米を主成分としており、遺伝子組み換え作物、大豆、グルテン、コレステロール、抗生物質、ホルモン剤を含まない。通常のミートボールより塩分を30%カットしている。

ビヨンドミートはカリフォルニアを拠点とする植物性代替肉の大手

2009年に設立された。これまでにビルゲイツ、タイソンフーズなどから資金を調達している。これまでに総額1億2200万ドル(約127億円)を調達している。

 

参考記事

Costco stocks shelves with plant-based Beyond Meatballs at select locations

Vegan at Costco: Beyond Meatballs Now Available

 

関連記事

 

アイキャッチ画像の出典:Beyond Meat

 

関連記事

  1. アメリカのマクドナルドがマックプラントを導入!11月から8店舗で…
  2. 米Wild Earth、2023年に細胞培養によるペットフード製…
  3. Farmless、二酸化炭素によるタンパク質生産に向けて約1.8…
  4. 米Lypid、独自のビーガン脂肪を使用した代替豚バラ肉Lypid…
  5. ビヨンドミートが中国で豚ひき肉Beyond Porkを期間限定で…
  6. 菌糸体由来肉の米Meati Foodsが約199億円を調達、今年…
  7. 英Multus Biotechnologyが約12億円を調達、増…
  8. インテグリカルチャーが培養フォアグラの開発に成功、試食を実施

精密発酵レポート好評販売中

おすすめ記事

インポッシブルフーズが植物性ソーセージを小売で販売開始

アメリカの代替肉企業インポッシブルフーズが、新たにインポッシブル・ソーセージを小…

オーストラリアのVowが約67億円を調達、来年始めにシンガポールで培養肉発売へ

オーストラリアの培養肉企業Vowは、シリーズAラウンドで4920万ドル(約67億…

Gelatex、年間300トンの培養肉生産を可能とする足場生産の試運転をスタート

培養肉用の足場を開発するエストニアのGelatexは先月、ナノファイバー材料の開…

食料品店の救世主!食品廃棄を減らして売上を伸ばすShelf Engineが約44億円を調達

食料品店が直面する食品廃棄・在庫切れ問題を、AIを活用して解決するShelf E…

植物を活用してアニマルフリーな乳製品を開発するMirukuが約3.2億円を調達

植物を使って乳タンパクを開発するニュージーランドのMirukuは、シードラウンド…

ベルがパーフェクトデイと提携、精密発酵タンパク質の代替チーズを来月発売

Kiri(キリ)やBoursin(ブルサン)などで有名なチーズ大手ベルグループの…

Foovoの記事作成方針に関しまして

精密発酵レポート好評販売中

Foovo Deepのご案内

培養魚企業レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

▼運営者・佐藤あゆみ▼

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(10/02 10:11時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(10/02 19:28時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(10/02 23:00時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(10/02 16:19時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(10/02 09:31時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
498円(10/02 18:52時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP