オーストリア、ウィーンを拠点とするArkeon Biotechnologiesは二酸化炭素を食品に変換することで、より持続可能で、栄養価の高い倫理的なフードシステムの構築を目指している。
同社は今月、応募超過となったシードラウンドで650万ユーロ(約8億5000万円)を調達した。
古細菌の力で二酸化炭素をタンパク質に変換する
Arkeonは独自の性質を持つ古代の微生物・古細菌の力で、ガス発酵の技術を食品用途に活用する「世界初」の企業となる。同社独自の技術により、人間の食生活に必要な20種類のアミノ酸すべてを1回の発酵で製造することができる。
この技術は農地から完全に独立しており、二酸化炭素を食品成分に直接変換することができる。つまり、資源、土地、動物に依存することなく、フードシステムを根本から変革させる可能性を秘めている。
未開の微生物が秘める可能性
アイキャッチ画像の出典:Arkeon Biotechnologies(左から共同創業者のGuenther Bochmann氏、Gregor Tegl氏、Simon Rittmann氏)
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