Foovo Deep

古細菌の力で二酸化炭素をタンパク質に変換|オーストリア企業Arkeon Biotechnologiesが約8.5億円を調達

 

オーストリア、ウィーンを拠点とするArkeon Biotechnologiesは二酸化炭素を食品に変換することで、より持続可能で、栄養価の高い倫理的なフードシステムの構築を目指している。

同社は今月、応募超過となったシードラウンドで650万ユーロ(約8億5000万円)を調達した

古細菌の力で二酸化炭素をタンパク質に変換する

出典:Arkeon Biotechnologies

Arkeonは独自の性質を持つ古代の微生物・古細菌の力で、ガス発酵の技術を食品用途に活用する「世界初」の企業となる。同社独自の技術により、人間の食生活に必要な20種類のアミノ酸すべてを1回の発酵で製造することができる

この技術は農地から完全に独立しており、二酸化炭素を食品成分に直接変換することができる。つまり、資源、土地、動物に依存することなく、フードシステムを根本から変革させる可能性を秘めている。

未開の微生物が秘める可能性

出典:Arkeon Biotechnologies

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

 

アイキャッチ画像の出典:Arkeon Biotechnologies(左から共同創業者のGuenther Bochmann氏、Gregor Tegl氏、Simon Rittmann氏)

関連記事

 

関連記事

  1. ノルウェー研究評議会が5年間の細胞農業プロジェクトに出資、培養肉…
  2. 微生物発酵で脂肪を開発するNourish Ingredients…
  3. 「競争よりも共創」代替肉で環境問題に挑むネクストミーツが目指すも…
  4. 動物油脂のようにふるまう植物油脂を開発するLypid、約4.7億…
  5. 機械学習でタンパク質収量を増やす英Eden Bioが約1.6億円…
  6. テキサスのBioBQ、世界初となる培養肉ブリスケット開発に挑戦
  7. 動物を殺さずに動物性脂肪を開発する英Hoxton Farmsが約…
  8. オーストラリアの培養羊肉企業Magic Valley、アニマルフ…

おすすめ記事

精密発酵スタートアップ9社が精密発酵組合を設立

精密発酵企業9社が今月、精密発酵組合(Precision Fermentatio…

Remilkがデンマークに世界最大の精密発酵工場建設を発表

アニマルフリーな乳タンパク質を開発するイスラエル企業Remilkが、デンマークに…

ImpacFatが世界で初めて培養魚脂肪の試食会を実施

細胞培養により魚の培養脂肪を開発するシンガポール企業ImpacFat(インパクフ…

GOOD Meat、世界最大の培養肉用バイオリアクターの製造へ

イート・ジャストの培養肉部門GOOD Meatはバイオプロセス機器のリーディング…

イスラエル・イノベーション庁が精密発酵の施設設立へ

イスラエル・イノベーション庁(IIA)は、精密発酵で代替タンパク質を開発するため…

シンガポールの培養魚企業Umami Meatsが日本進出を発表

シンガポールの培養魚企業Umami Meats(ウマミミーツ)が日本進出を発表し…

精密発酵レポート予約注文受付中

培養魚企業レポート好評販売中

Foovo Deepのご案内

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

▼運営者・佐藤あゆみ▼

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(06/09 18:06時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(06/09 21:46時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(06/09 15:17時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(06/09 08:26時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
498円(06/09 17:47時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP