3Dプリンター

Redefine Meatが70のレストランと新規パートナーシップを締結

 

3Dプリンターを活用して植物性代替肉を製造販売するイスラエルのRedefine Meatは、イギリス、オランダ、ドイツで70を超える新規クライアントを獲得し、記録的なVeganuary*を達成したことを発表した

*Veganuaryとは毎年1月に開催され、1ヵ月間ビーガンを体験しようというキャンペーン。

新規クライアントには、ダイナー、ステーキハウス、高級レストランが含まれ、イギリスThe Breakfast ClubオランダBoterlapKoks gemertWildschutCafé LuxembourghドイツMundfeinなどが、Redefine Meatの代替肉を提供した。

Redefine Meat、欧州大手高級肉輸入業者と提携、オランダに工場開設

出典:Redefine Meat

昨年1月の記録的な1億3500万ドル(当時約155億円)の資金調達以降、Redefine Meatはさまざまな成果を報告してきた。

昨年10月には欧州最大の高級肉輸入業者であり、世界30箇所でレストランを経営するGiraudi Meatsとの提携を発表。オランダに新たな工場を開設し、豚肉・牛肉・羊肉を揃えた「Pulled Meats」シリーズや、テンダーロイン・サーロインのプレミアムカットなど新製品を発売した

欧州6市場に進出

出典:Redefine Meat

Redefine Meatはこれまでに16の代替肉製品「New Meat」を市場に投入している。現在、イギリス、ドイツ、オランダ、フランス、オーストリア、フィンランドの欧州6市場で販売しており、イスラエルでは精肉店など小売店でも販売している。

Redefine MeatでCEOを務めるEshchar Ben-Shitrit氏は、『「New Meat」の受け入れは大成功で、今回のVeganuaryでは肉好きな人、ベジタリアン、フレキシタリアン、ビーガンのニーズを満たす妥協なき肉を食べる新たな時代の到来を歓迎しています。欧州全土への野心的な拡大に向けて、オランダの新しい大型工場で生産を強化していますので、2023年がとても楽しみです』とコメントしている。

Redefine MeatはGiraudi Meatsとの提携を通じて、イタリア、スウェーデン、ギリシャへの進出計画を発表していたことから、2023年には進出市場のさらなる拡大が予想される。

 

参考記事

Redefine Meat adds record restaurants this Veganuary across Europe, cementing meteoric year for ‘New-meat’

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Redefine Meat

 

関連記事

  1. Tempty Foods、デンマークのセブンイレブン30店舗で試…
  2. ニュージーランド企業Daisy Labが精密発酵ホエイのスケール…
  3. 大手食品メーカーの精密発酵食品への参入・販売状況【Foovo独自…
  4. キッチンカーで植物肉を広めたい|学生団体Planmeetがクラウ…
  5. TurtleTree、精密発酵ラクトフェリンで世界初のGRAS認…
  6. 牛を手放し「型破り」な転身を実現したイギリス農家と、それを支援す…
  7. 【2024年】マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート発売のお…
  8. ウキクサで気候変動に挑むFloatmeal、北海道のレストラン導…

おすすめ記事

英Multus Biotechnologyが約12億円を調達、増殖培地工場の建設へ

イギリスのスタートアップ企業Multus Biotechnologyは、世界初の…

精密発酵で生まれた甘味タンパク質──Oobliのチョコレートを試して見えた課題と可能性

アメリカのフードテック企業Oobliのチョコレートを試してみた。遺伝子組…

ウキクサで気候変動に挑むFloatmeal、北海道のレストラン導入を発表

北海道を拠点とするfloatmealは、ウキクサという小さな水生植物を用いた代替…

ポーランドのFresh Insetが開発した鮮度保持シール「Vidre+」: 葉物野菜の鮮度を24日間に延長

24日目のルッコラの比較。右がVidre+使用ほうれん草、ルッコラなど葉物野菜の鮮度を保持できる…

ビールの醸造で発生する廃棄大麦をアップサイクルするReGrainedとは

アメリカ、デラウェア州を拠点とするReGrainedは、ビールの醸造で発生する大…

草食動物の腸内細菌で代替タンパク質を開発する米SuperBrewed Food、今年中にビーガンチーズの市販化へ

アメリカ企業SuperBrewed Foodは、今年中に微生物発酵により開発され…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

最新記事

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,707円(08/22 15:42時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(08/22 01:51時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(08/22 05:38時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(08/22 21:45時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(08/22 13:40時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(08/23 00:56時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP