Foovo Deep

牛を使わずに乳製品を開発するDe Novo Dairy|南アフリカ初の精密発酵プレーヤー

 

南アフリカで代替タンパク質に取り組む企業が増える中、今年設立されたDe Novo Dairy(デノボデイリー)は、精密発酵によりアニマルフリーな乳製品を開発している。

同社は、昆虫由来の乳製品を展開するスタートアップGourmet Grubbの共同創業者であるJean Louwrens氏・Leah Bessa氏に、Joni SymonRichard Grievesが加わり2021年に設立された。

牛を使わずに分子的に同等な乳タンパク質を開発するDe Novo Dairy

南アフリカ、ケープタウンを拠点とするDe Novo Dairyは精密発酵という技術を使い、牛ではなく酵母を使うことで、分子的に同等な乳タンパク質を開発している。

この背景には、動物を犠牲にすることなく、従来の乳製品と同じ栄養、食感、機能性を備えた代替乳製品を再現したいという考えがある。これにより、環境負荷を軽減し、高まる世界人口の需要を満たす食料供給を実現できる可能性がある。

De Novo Dairyは、ベーキングからヨーグルト、チーズなどに使用できる製品の開発を目指している。精密発酵で生産される乳製品は、乳糖を含まないほか、本物の牛乳と同じ食感と栄養素を備える。

「本質的にはビールの醸造に似ていますが、アルコールを作る酵母の代わりに、非動物性乳製品を作る酵母を作ることで、チーズ、アイスクリーム、ミルクなど真の機能性を備えた乳製品を作ります」(共同創業者・Jean Louwrens氏)

このアイディアを最初に思いついたのはアメリカのパーフェクトデイだった。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

 

関連記事

アイキャッチ画像はイメージ

 

関連記事

  1. パーフェクトデイ、精密発酵の「biology-as-a-serv…
  2. 日本ハム、動物血清の代わりに食品成分で培養肉を作製
  3. 精密発酵セミナー動画-2023年4月開催-
  4. 精密発酵でカゼインを開発するMuu、韓国のロッテ精密化学とMOU…
  5. Veganzが開発したシート状の代替ミルク製品Mililk|環境…
  6. ひよこ豆タンパク質粉末を開発するChickPが約9億円を調達
  7. 麹ラボが都内でマイコプロテイン試食会を初開催|代替肉にもソースに…
  8. 精密発酵カゼインを開発する仏Nutropyが約12億円を調達、2…

おすすめ記事

植物性の液状卵を開発するスペインのUOBO、代替油脂のCubiq Foodsと提携

植物性の液状卵を開発・展開するスペイン企業UOBOは今月、シードラウンドで50万…

味の素がイスラエルの培養肉企業スーパーミートに出資、培養肉の商用化を支援

味の素は9日、コーポレートベンチャーキャピタルを通じて培養肉の開発・製造を手掛け…

オランダのモサミート、培養牛脂でEU初の新規食品申請を提出

オランダの培養肉企業モサミート(Mosa Meat)は今月22日、欧州連合(EU…

全卵タイプの植物性代替卵を開発するYo Egg、アメリカで小売進出を実現

植物性の全卵製品を開発するイスラエル企業Yo Eggが今年3月、アメリカで小売進…

自律型サービスロボットを開発したBear RoboticsがシリーズBで約100億円を調達

接客ロボットと人工知能を活用したソリューション領域での先駆者であるBear Ro…

オーストラリアのVow、香港で培養肉販売認可を取得|シンガポールに続き2例目

オーストラリアの培養肉企業Vowが香港で培養肉の販売認可を取得した。香港で培養肉…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

精密発酵ミニレポート発売のお知らせ

最新記事

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(11/08 16:13時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(11/08 02:48時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(11/08 06:21時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(11/08 22:13時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(11/08 14:14時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(11/08 01:31時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP