Foovo Deep

代替油脂の米Lypidが台湾大手コーヒーチェーンと提携、500店舗に導入

 

植物由来の代替油脂を開発する米Lypidが、台湾大手コーヒーチェーンのLouisa Coffeeと提携したことを発表した。この提携により、Lypidのビーガン油脂「PhytoFat」を使用した植物肉製品が台湾全土の500店舗以上で提供される。

Lypidが「肉の味覚体験を完璧に再現」していると主張する「PhytoFat」使用の植物肉パテは、Louisa Coffeeのサンドイッチ、ライスバーガー、マフィン、ベーグルなど6種類のコラボメニューに採用される。

高温でも動物油脂のような特性を保持するビーガン油脂

出典:Lypid

サンフランシスコを拠点とするLypidが開発した「PhytoFat」は、植物肉を本物の肉のような味わいにする代替油脂となる。

Lypid共同創業者兼CTOのMichelle Lee氏は、「現在の市場では、『油脂』はほとんどの植物肉で足りない成分です。現在使用されているビーガンオイルは融点が低いため、溶けて食品から漏れ出してしまいます。私たちはPhytoFatで、秘密のソースを復活させます」とコメントしている。

独自のマイクロカプセル化法を使用して開発された、97%のビーガンオイルと水で構成される「PhytoFat」は、165℃以上で調理しても動物油脂のような特性を保持し、植物肉の風味と食感を高めることができる。また動物油脂と比べて、カロリー、飽和脂肪酸も抑えられており、栄養面でも優れているという。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Lypid

 

関連記事

  1. 携帯可能なアレルギーセンサーを開発するAllergy Amule…
  2. 再生医療学会・培養肉シンポジウムレポート|再生医療研究者が「培養…
  3. 米The Better Meat Co.がマイコプロテイン由来の…
  4. 中国、細胞性食品特許で世界首位に 背景に見える国家戦略
  5. イスラエルのBELIEVER Meats、アメリカで世界最大の培…
  6. ユニリーバ、精密発酵アイスクリームをBreyersブランドで発売…
  7. 米Superbrewed Food、腸内細菌由来のタンパク質につ…
  8. 昆虫由来の代替タンパク質に取り組むTebritoが約1億円を調達…

おすすめ記事

米IngredientWerksがトウモロコシでウシのミオグロビン生産に成功

アメリカの分子農業スタートアップIngredientWerksは7月、ウシのミオ…

菌糸体からベーコンを開発する米MyForest Foods、年産約1300トンの新工場を開設

菌糸体を使って代替ベーコンを開発する米MyForest Foodsは先月、新工場…

国内最大級のフードテックイベントSKS JAPAN 2024が10月24日-26日に東京・オンラインで開催

本記事は、Foovoがメディアスポンサーを務める「SKS JAPAN 2024」の紹介記事です。…

細胞を培養して代替母乳を開発するTurtleTreeが約6億3千万円を調達

このニュースのポイント●代替母乳を開発するシンガ…

Sophie’s BioNutrientsが微細藻類を活用したチーズを開発

シンガポールを拠点とするSophie’s BioNutrientsは、微細藻類を…

スイスの研究チームが研究室で細胞培養によるチョコレートを開発

細胞培養による培養肉の開発が世界的に進んでいるが、今後はチョコレートも工場で作ら…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

精密発酵ミニレポート発売のお知らせ

最新記事

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(12/06 16:21時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(12/07 03:02時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(12/07 06:35時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(12/06 22:22時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(12/06 14:21時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(12/07 01:42時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP