ロボット

タピオカティーロボットで未開拓市場を狙うBobacinoが約2.9億円を調達

 

完全に自動化されたタピオカティーロボットを開発する米スタートアップBobacinoがシリーズAラウンドで220万ドル(約2億9000万円)を調達した

Bobacinoは関節アームでタピオカティーを自動作成するタピオカティーロボットを開発している。

アメリカでは店舗設置と運営にかかるコストの高さ、利益率の低さのため、タピオカティーショップは海岸部に集中していると同社は指摘している。自動化することで利益率を向上できれば、未開拓エリアへタピオカティーショップを設置することが可能となる。

Bobacinoが狙うのは自動化による未開拓市場であり、同社は2025年までに5200万ドルの収益が見込めると予想している

出典:Bobacino

Bobacinoのタピオカティーロボットの価格は5万ドル、設置には1~2週間しかかからず、利益率は31%を見込めるという。

キオスク内部の関節アームに保持されたカップにタピオカ、シロップ、ミルクが順に投入される。注文は備え付けのタブレットで行い、ミルクの量やシロップの量など好みの味にカスタマイズできる。タピオカティーが完成すると、関節アームがピックアップし、取り出し口に置く。タピオカティーは封がされた状態で取り出し口に置かれるので、こぼれる心配はない。

出典:Bobacino

Bobacinoは先月、サンフランシスコを拠点とするタピオカカフェチェーンBoba Guysとの戦略的パートナーシップを締結した。二社はBobacinoの技術開発を加速し、コラボレーションの機会を探る。

iCrowd Newswireによると、 2019年の世界のタピオカの市場価値は53億ドルで、2024年までに80億ドルを超えると予想される

 

参考記事

Bobacino Announces Strategic R&D Partnership with Boba Guys to Accelerate the Development of Fully Automated Robotic Boba Shops

https://waxinvest.com/projects/bobacino/

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Bobacino

 

関連記事

  1. イスラエル企業Ansāが開発した電波を利用したコーヒー焙煎機e2…
  2. キリンが減塩をサポートするエレキソルトスプーンを発売
  3. SJW Roboticsがアジア料理を作る自律型ロボットレストラ…
  4. 未来のバーテンダーはロボット?Rotenderはドリンクを大量に…
  5. 家庭調理ロボット「Posha」、シリーズAで約11.6億円を調達…
  6. 3Dフードプリンター試食会レポート|日本科学未来館で”未来の食”…
  7. RoboBurgerが世界初のハンバーガー全自動販売機の提供を開…
  8. 国内最大級のフードテックイベントSKS JAPAN 2024が1…

おすすめ記事

動物を殺さずにコラーゲン・ゼラチンを開発するJellatechが約2億1000万円を調達

動物を殺さずにコラーゲン・ゼラチンを開発するJellatechが、プレシードラウ…

世界初の家庭用ペットフードメーカーChefPawがCESに登場

フードロボットというと、仕事や子育てで忙しい人向けのキッチンロボットや、レストラ…

食料品ドローン配送を展開するMannaが約27億円を調達、今年第2四半期にアメリカ進出へ

ドローンデリバリースタートアップのMannaがシリーズAで2500万ドル(約27…

イート・ジャストが中国ファンドから約34億円を調達、代替卵JUST Eggで高級鶏卵と同等価格を実現

代替卵と培養肉を手掛ける米フードテック企業イート・ジャストが中国のプライベート・…

イリノイ州が精密発酵の推進に向けて、iFAB Tech Hubに約1030億円の出資を発表

アメリカ・イリノイ州は今月、精密発酵によるバイオものづくりを推進するiFAB T…

日本の培養肉市場に明確なルールを:JACAが提言、情報集約の窓口設置を

培養肉のルール形成に取り組む細胞農業研究機構(JACA)は先月21日、培養肉など…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

最新記事

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

【2024年】培養魚企業レポート好評販売中

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,707円(06/19 15:20時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(06/20 01:16時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(06/19 05:15時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(06/19 21:22時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(06/19 13:25時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(06/20 00:28時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP