Foovo Deep

おがくずと微生物で脂肪を開発するエストニア企業ÄIOが約1.4億円を調達

 

エストニアの代替油脂スタートアップ企業ÄIOは今月、100万ユーロ(約1億4000万円)を調達したことを発表した。

ÄIOは、2022年1月にタリン工科大学(TalTech)のバイオエンジニアであるPetri-Jaan Lahtvee氏Nemailla Bonturi氏により設立されたスピンオフベンチャー。

ココナッツオイルやパーム油など環境負荷を伴う植物油脂に代わる持続可能な脂肪の提供を目指すÄIOは、おがくずと独自の微生物を活用して脂肪を開発している。

おがくずと微生物で脂肪を開発するÄIOが約1.4億円を調達

共同創業者のNemailla Bonturi氏 出典:ÄIO

ÄIOによると、現在の食料システムは温室効果ガス排出量の3分の1以上を占めている。

畜産と比較して、植物肉は必要な土地が47~99%少なく、排出される温室効果ガスや使用する水はそれぞれ30-90%、72-99%少ない。しかし共同創業者のBonturi氏は、「植物肉に使用されるパーム油やココナッツオイルは、動物脂肪と同じ味や食感をもたらしません。これらの油脂の生産は持続可能なものではなく、不健康で、アレルギー反応を引き起こす可能性があります」と述べ、植物肉に使用される油脂の課題を指摘している。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

関連記事

アイキャッチ画像の出典:ÄIO/TalTech

 

関連記事

  1. 菌糸体由来のブロック肉を開発するMeati FoodsがD2C販…
  2. Wilk、細胞培養乳脂肪を使った「世界初」のヨーグルトを開発する…
  3. 精密発酵でヘムを開発するPaleoが約17億円を調達、植物性食品…
  4. トッピングが選べるソフトクリーム自販機iCream、今後はアニマ…
  5. オランダのNoPalm Ingredients、酵母由来油脂の工…
  6. 二酸化炭素から代替タンパク質を開発するJooulesが約1.5億…
  7. 培養肉スーパーミートと欧州大手養鶏企業PHW、培養肉の欧州導入で…
  8. Redefine Meatが70のレストランと新規パートナーシッ…

おすすめ記事

韓国の培養肉スタートアップSpace Fらが政府から助成金を獲得

韓国の培養肉スタートアップ企業であるSpace Fは、パートナー企業の4社ととも…

ユニリーバ、植物性の代替肉・代替乳製品の年間売上目標を約1200億円に

このニュースのポイント●ユニリーバが植物由来食品…

イスラエルの培養肉企業MeaTechが世界で初めてNasdaq市場に上場

イスラエルの培養肉企業MeaTech(Nasdaq:MITC)がNasdaq市場…

アレフ・ファームズがイスラエルで培養牛肉の承認を取得|牛肉では世界初

イスラエルの培養肉企業アレフ・ファームズが、イスラエル保健省から培養牛ステーキ肉…

国内最大級のフードテックイベントSKS JAPAN 2024が10月24日-26日に東京・オンラインで開催

本記事は、Foovoがメディアスポンサーを務める「SKS JAPAN 2024」の紹介記事です。…

植物から短鎖状の食物繊維を取り出す米One Bioが約42億円を調達|食物繊維不足を解消する新技術

植物から短鎖状の食物繊維を取り出す技術を開発する米One BioがシリーズAラウ…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

精密発酵ミニレポート発売のお知らせ

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

最新記事

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(10/06 16:04時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(10/06 02:28時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(10/06 06:06時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(10/05 22:04時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,980円(10/06 14:02時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(10/06 01:20時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP