Foovo Deep

食べられるコーヒーカップを開発したCupffeeが約2.6億円を調達

 

コーヒーとともに食べられるカップを開発したブルガリア企業Cupffeeは、プレシードラウンドで180万ユーロ(約2億6000万円)を調達した。Cupffeeが開発したのは、コーヒーを飲み終えたら、そのまま食べることのできるカップだ。

ラウンドはアーリーステージのテック企業に出資するブルガリアのベンチャーキャピタルEleven Venturesが主導した。このラウンドには、欧州イノベーション評議会 (EIC)からの130万ユーロ(約1億9000万円)の助成金も含まれており、Cupffeeは使い捨てのコーヒー文化から、持続可能なコーヒー文化への移行を目指す先駆者になろうとしている。

食べられるカップでコーヒー文化を持続可能なものに

出典:Cupffee

Cupffeeによると、毎年160億個ものプラスチックカップが消費されている。環境意識が高まる今、使い捨てカップでコーヒーをテイクアウトする毎日の習慣を見直すため、Cupffeeは環境に優しい解決策を提供している。それが、Cupffee独自の技術と天然の原料で作られた「食べられるカップ」だ。

同社のカップは、オーツ麦ふすま、小麦粉、水など7つの材料で作られたアニマルフリーなカップとなる。85度の温度まで耐えることができ、液体を注いでから40分間はサクサクした状態を保持できる。1日置いておいても、液体が漏れることはないという。

カップは保護カートンホルダーに収まっているため、カップの表面に触れることなく使用できる。110mL、220mLの2サイズがあり、注文するコーヒーによって使い分けが可能だ。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Cupffee

 

関連記事

  1. 二酸化炭素を使用して代替脂肪を開発するスウェーデンのGreen-…
  2. 代替コーヒー開発の最前線:注目のスタートアップ10社とその市場投…
  3. 大手食品メーカーの精密発酵食品への参入・販売状況【Foovo独自…
  4. 培養肉用の安価な食用足場を開発するエストニア企業Gelatex|…
  5. 【現地レポ】シンガポール・スーパーマーケットでの精密発酵食品の販…
  6. Wilkが細胞培養による乳脂肪を使用したヨーグルト開発に成功
  7. 【現地レポ】シンガポール展示会(Agri-Food Tech E…
  8. 精密発酵で乳タンパク質・乳脂肪を開発するPhyx44が約1.7億…

おすすめ記事

精密発酵でアニマルフリーなチーズを作るNutropyが約2.8億円を調達

パリを拠点とする精密発酵企業Nutropyは今月、プレシードラウンドで200万ユ…

ゲノム編集で野菜・果物に新しい命を吹き込む米Pairwiseが約94億円を調達

Pairwiseは収量も栄養もあるのに、匂いなどの理由で人気のない食品を、ゲノム…

【2024年】マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート発売のお知らせ

2024年7月16日 更新7月12日に発売しました。目次・サンプルページ…

ScaleUp Bio、微生物発酵の商用施設についてシンガポール当局から食品製造ライセンスを取得

食品に特化した精密発酵・液中発酵施設のCDMOであるシンガポール企業ScaleU…

日本のDAIZエンジニアリング、新大豆タンパク質を2025年に欧州市場へ投入

東京・熊本を拠点とするDAIZエンジニアリングは、食品原料ソリューション企業IC…

蜜蜂を使わずにハチミツを作る米MeliBioがプレシードで約9400万円を調達

代替肉、代替ミルクなど代替タンパク質に取り組む企業が増える中…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

最新記事

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

【2024年】培養魚企業レポート好評販売中

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,707円(03/27 14:53時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(03/28 00:39時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(03/28 04:34時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(03/27 20:50時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(03/27 13:00時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
498円(03/27 23:53時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP