培養肉の生産コストの大部分を占めるといわれるのが、細胞を育てるために必要な培養液だ。培養肉業界では現在、オランダのモサミート、GOOD Meat、CellXなど、開発初期に使用されていたウシ胎児血清(FBS)を使わない無血清培地の開発が進んでいる。
8月29日に日本細胞農業協会・培養食料研究会により開催された第5回細胞農業会議では「培養液の未来-コストダウンとサステナビリティの展望-」とのテーマで、培養液の低コスト化に向けた国内のユニークな取り組み事例が発表された。
本記事では、インテグリカルチャーの羽生雄毅氏、NUProteinの南賢尚氏、東京女子医科大学先端生命医科学研究所の清水達也教授が発表した内容をお伝えする。
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アイキャッチ画像は、第5回細胞農業会議要旨集の表紙