Foovo Deep

中国のJoes Future Foodが豚の培養脂肪のパイロット生産に成功/培養脂肪企業10社の動向

 

中国の培養肉企業Joes Future Foodが培養豚脂肪のパイロット生産に成功したことを発表した

Joes Future Foodが豚の培養脂肪のパイロット生産に成功

出典:Joes Future Food

2019年に設立された中国初の培養肉企業であるJoes Future Foodは、これまでに培養豚バラ肉、培養脂肪、培養豚皮などの製品を発表している。同社は筋肉と脂肪の共培養、低コストの無血清培地、マイクロキャリアを使用しない浮遊培養、培養肉プリンティングなどの成果を発表してきた

Joes Future Foodはこのほど、南京農業大学と協力して、500Lバイオリアクターで培養豚脂肪の生産拡大に成功したことを発表した。

培地とプロセスの最適化により、豚種細胞の増殖時間が40%短縮され、細胞密度は5倍増加し、培養豚脂肪の生産コストを大幅に削減できたという。

また、種細胞が1L、5L、50L、80L、500Lのバイオリアクターで安定して増殖、分化し、再現性も良好であったことも報告している。

今年5月の時点で同社は、100L規模のバイオリアクターを導入している唯一の中国企業だと述べていた。今回の発表により、500Lへとスケールアップを進めたことがわかる。

培養脂肪の開発に取り組む主要企業10社+α

出典:Mission Barns

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Joes Future Food

 

関連記事

  1. 培養牛肉バーガーで早期の米国上市を目指すSCiFi Foodsが…
  2. CellMeatは自社開発したウシ胎児血清フリーの培地を用いて細…
  3. ビヨンドミートとペプシコがジョイントベンチャーThe PLANe…
  4. ヒマワリ種子のオレオソームで代替脂肪を開発するTime-trav…
  5. ブロックチェーンを活用して透明性の高いサーモン養殖に取り組むKv…
  6. Vivici、欧州企業で初となる精密発酵タンパク質のGRAS自己…
  7. 【現地レポ】シンガポール展示会(Agri-Food Tech E…
  8. 筑波大学の萩原大祐准教授、麹菌による代替肉の事業化に向けてクラウ…

おすすめ記事

幅広い植物肉製品を開発するHungry Planetが約27億円を調達

植物性の代替肉を開発するHungry PlanetがシリーズAラウンドで2500…

独Cultimate Foods、培養脂肪を使用したハイブリッドバーガーを発表

ドイツの培養脂肪企業Cultimate Foodsは先月、アクセラレーターPro…

マイコプロテイン企業Mycorenaが正式な倒産申請を発表、新たなオーナーで事業の継続へ

欧州の代表的なマイコプロテイン企業Mycorenaが正式に倒産申請をしたことが発…

わさびの自動栽培モジュールを開発するNEXTAGEがシリーズAで資金調達

国内生産量が減少を続けるわさびの自動栽培に挑むアグリテック企業NEXTAGEが今…

Marsapet、Calystaの単細胞タンパク質「FeedKind Pet」を使用したドッグフードを欧州で発売

動物飼料の製造販売で30年以上の歴史を持つドイツのMarsapetは、米Caly…

イスラエルのピザハットがドローンによる試験配達を6月から開始

イスラエルのピザハットは今年6月からドローンによる試験配達を開始する。ピ…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

精密発酵ミニレポート発売のお知らせ

最新記事

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(10/28 16:11時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(10/29 02:43時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(10/29 06:18時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(10/28 22:10時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(10/28 14:11時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(10/29 01:29時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP