オーストラリアの培養肉企業Vowと、大麦由来の成長因子を開発するアイスランドのORF Geneticsは今月12日、「欧州初」となる培養肉の試食会をアイスランドで開催した。試食会にはアイスランドのカトリーン・ヤコブスドッティル首相も参加し、Vowが開発した培養ウズラを試食した。
ヤコブスドッティル首相は、気候変動に対処するためにはイノベーションとテクノロジーの活用が必要であり、培養肉は気候変動の解決策の1つになると言及。
「アイスランド当局は、アイスランドで新たな解決策を導入する道を開く決意を固めており、私たちは、EUの培養肉規制の枠組みが構築されることを切望しています」と述べ、国として培養肉という新しい食料生産を歓迎する姿勢を示している。
欧州における培養肉試食会の現状と今後
現時点で培養肉の販売が認められているのは米・シンガポール、イスラエルに限定され、欧州では認められていない。しかし、アイスランドのほかにも欧州ですでに試食会が実施されている国や、試食会開催が予定されている国など、試食会を巡る状況は今年に入り、進展している。
関連記事
アイキャッチ画像の出典:Vow/ORF Genetics