Foovo Deep

シンガポール発、Fattastic Technologiesのオイル構造化技術による代替脂肪:年内に市場投入へ【創業者インタビュー】

 

「タンパク質の分野では重要な研究なされていますが、脂肪の問題はほとんど解決されていません。健康的で良い脂肪の選択肢は、今の市場にはありません」

そう語るのは、Fattastic Technologiesの創業者兼CEO (最高経営責任者)Satnam Singh氏だ。

Fattasticは代替脂肪ソリューションに特化したB2B技術プラットフォーム企業として、2022年にシンガポールに設立された。

近年、精密発酵や細胞培養で動物脂肪を開発する企業が増えているが、Fattasticは植物油脂を使用して、動物油脂の味、食感を模倣し、飽和脂肪酸含有量が低く、風味・酸化防止剤・栄養成分をカプセル化した健康的な脂肪を開発している。

同社が目指すのは、植物油脂の可能性を最大限に引き出し、食品メーカーのさまざまな用途に適した健康的な脂肪を提供することだ。

Fattasticは植物肉用の脂肪開発から着手したが、多用途な特性を持つ脂肪を開発でき、植物肉に限らずさまざまな食品用途に適用できるとSingh氏はFoovoに語った。

「脂肪はミッシングリンク」

Satnam Singh氏 出典:Fattastic Technologies

同社には植物肉、ベーカリー、ミルク、製菓などの企業から引き合いが来ているが、現在の焦点は植物肉とベーカリー分野だという。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

インタビュー実施時期:2024年2月中旬

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Fattastic Technologies

 

関連記事

  1. Revo Foodsが3Dプリンターで作製した代替サーモンを初発…
  2. ダノンが精密発酵への取り組みを強化、ミシュランら3社とフランスで…
  3. チリのNotCoが米国進出、全米のホールフーズで代替ミルクの販売…
  4. 【2021年10月】代替シーフードの投資動向/大手、スタートアッ…
  5. イスラエルのSuperMeat、培養肉の生産コスト削減を発表-1…
  6. 培養肉の進展と課題-タフツ大学デイビッド・カプラン教授が都内で講…
  7. 培養油脂のMission Barnsが食肉加工企業と提携、培養ソ…
  8. TurtleTreeが精密発酵によるアニマルフリーなラクトフェリ…

おすすめ記事

なぜ今、食品メーカーが手を組むのか?|共通課題に挑む「未来型食品工場コンソーシアム」

今年7月、食品業界における共通課題の解決を目指す取り組みとして「未来型食品工場コ…

スティックブランドの米Slim Jimがメタバース参入に向けて商標を出願

アメリカを拠点とするミートスティックブランドのスリムジム(Slim Jim)は、…

FDA、GOOD Meatの培養鶏肉の安全性を認める Upside Foodsに続き世界で2社目

米イート・ジャストの培養肉部門GOOD Meatは21日、同社の培養鶏肉について…

ロボットハンバーガー店のCreatorがリニューアル、「パーソナライズ化」を導入

2018年にサンフランシスコにオープンし、話題となったロボットレストランCrea…

米Optimized Foods、食品廃棄物と菌糸体を活用した持続可能な細胞培養キャビアを開発

食品廃棄物を有効利用して代替パーム油、代替メチルセルロース、代替ミルク、ジュース…

Motif FoodWorksが新成分ヘム「HEMAMI」を発売、新施設の建設も発表

植物ベース食品のアップデートに取り組む米Motif FoodWorksが開発した…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

Foovoセミナー開催のお知らせ

Foovo Deepのご案内

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

Foovoの記事作成方針に関しまして

【2024年】培養魚企業レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(01/17 14:27時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(01/18 00:10時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(01/18 03:58時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
2,156円(01/17 20:26時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(01/18 12:39時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
498円(01/17 23:23時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP