Foovo Deep

チョコレート会社創業者が立ち上げたNukoko、そら豆由来のカカオフリーチョコレートを来年上市へ【創業者インタビュー】

左から共同創業者のKit Tomlinson氏、David E Salt教授、Ross Newton氏

世界的なカカオの供給不足が深刻化するなか、代替チョコレートを開発する企業が増えている。

イギリスの代替チョコレートスタートアップNukokoは、チョコレート会社の元創業者2名によって2022年に設立された。

Nukokoはカカオ豆の代わりにそら豆を使用して代替チョコレートを開発している。

「カカオは西アフリカから何千キロもかけて輸送されますが、そら豆は欧州、アジア、中国でたくさん採れますので、農場から工場までの距離を短縮できます」と共同創業者Ross Newton氏は語る。

チョコレート会社を売却し、代替チョコレート企業を設立

出典:iStock

Nukokoを創業したNewton氏Kit Tomlinson氏は2013年、従来のチョコレートを作るMighty Fineを設立した。イギリスで順調に展開していたMighty Fineを売却した理由は、カカオのサプライチェーンに潜む問題だったという。

Newton氏はチョコレートを作る別の方法がないか検討を始め、Nukoko設立を決めた。わずか2ヵ月でMighty Fineの売却に成功し、その資金の一部を使用して、Nukokoを設立、研究開発を開始した。

地産地消を可能にするそら豆由来チョコレート

出典:Nukoko

植物生物学者として35年以上の経験を有するDavid E Salt教授と共に、カカオ豆の代わりになる豆探しが始まった。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

 

インタビュー実施時期:2024年7月中旬

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Nukoko

 

関連記事

  1. 【現地レポ】シンガポールで培養ウズラ肉を実食|Vowの「Forg…
  2. 豆を使わない代替コーヒーを開発するオランダのNorthern W…
  3. シンガポール発、Fattastic Technologiesのオ…
  4. 精密発酵で食用コラーゲンを開発するスタートアップ企業3社
  5. 培養肉セミナー動画(日本細胞農業協会理事・岡田健成氏)|2024…
  6. 精密発酵で卵白タンパク質を開発するOnego Bio、米国進出に…
  7. 細胞培養により牛乳を開発するBrown Foodsが約3.2億円…
  8. ネスレ、アニマルフリーな乳製品開発で精密発酵スタートアップと提携…

おすすめ記事

培養魚の米Wildtype、培養魚の試食ができる実証プラントの稼働をまもなく開始

細胞培養により培養サーモンを開発するWildtypeが、実証プラントの稼働をまも…

中国初の菌糸体タンパク質スタートアップ70/30、今年後半に全国販売へ

世界的にバイオマス発酵、精密発酵による代替タンパク質の開発が進む中、中国でも最初…

TiNDLE Foodsが米スーパーで代替鶏肉製品を発売、来年には全米の小売店で発売へ

シンガポールの代替肉企業TiNDLE Foods(旧Next Gen Foods…

米Thrilling Foods、層状の脂肪を含んだビーガンベーコンで特許を取得

アメリカ、ポートランドの代替タンパク質企業Thrilling Foodsは、植物…

ShiruがAIプラットフォームで開発した最初の製品「OleoPro」を商用化

アメリカのバイオテック企業Shiruは今月、AIを活用した最初の食品原料の商用化…

カーギルがマイコプロテインの英ENOUGHと販売契約を締結

カーギルは今月、マイコプロテインを開発する英ENOUGHとの提携拡大を発表した。…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

Foovo Deepのご案内

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

Foovoの記事作成方針に関しまして

【2024年】培養魚企業レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

最新記事

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(12/14 14:13時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(12/14 23:55時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(12/14 03:38時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(12/14 20:11時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(12/14 12:23時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
498円(12/14 23:12時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP