Foovo Deep

細胞培養によるカキを開発するアメリカ企業Pearlita Foodsとは

 

細胞を培養して動物肉、魚肉を開発する企業が近年、増加している。培養肉の開発が進む背景には、家畜による温室効果ガスがもたらす地球温暖化、家畜の飼育に大量の飼料・水が必要で効率的でないこと、水産資源の乱獲と高まるシーフード需要などがある。

これまでに培養肉が販売されたのはシンガポールのみだが、数年後には食卓に並ぶカキも細胞培養によって作られるかもしれない。

アメリカ、ノースカロライナ州に設立されたPearlita Foodsは、培養カキを開発する企業として先月設立された。Sustainable Food VenturesBig Idea Venturesから出資を受ける同社は、同州ローリーに研究所を開設した。

さまざまなスタートアップ企業がカニロブスターマグロサーモンなど培養魚介を開発しているが、培養カキの開発に挑戦するのはPearlita Foodsが初となる。

海水の浄化に欠かせないカキ

出典:Pearlita Foods

Pearlita Foodsが本拠地としてノースカロライナ州を選んだのは、同州にアメリカで2番目に大きい河口があり、バイオテクノロジーと「未来の食」のハブとして急速に成長しているからだという。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Pearlita Foods

 

関連記事

  1. 宮崎発・江田畜産社セミナー動画(田中伶氏)|2024年5月開催
  2. 代替シーフードのAqua Cultured Foods、スイスの…
  3. 代替卵「JUST Egg」の欧州導入に向け、イート・ジャストとV…
  4. 世界初!米Biomilqが細胞培養でヒトの母乳を体外で作製するこ…
  5. 2021年の代替タンパク質投資額は50億ドルとGFIが報告、20…
  6. イスラエルのForsea Foodsが培養うなぎを発表|京都にパ…
  7. スーパーミート、来年アメリカに培養肉工場建設を計画
  8. フランスのVital Meat、初の培養肉試食会をシンガポールで…

おすすめ記事

ドイツのMEATOSYS、農家を中心とした培養肉生産システムを開発 – 2028年の市場投入を目指す|創業者インタビュー

試作した培養牛肉 出典:MEATOSYS GmbHドイツの培養肉企業MEATOSYSは、農家が自…

Moolec Science、ウシミオグロビンを生成するエンドウ豆で米国農務省の承認を取得

ルクセンブルクに拠点を置く植物分子農業企業Moolec Scienceは今月、米…

代替肉のネクストミーツが新潟に代替肉の自社工場を建設、2022年夏の稼働を目指す

代替肉企業ネクストミーツが代替肉の製造に特化した自社工場「NEXT Factor…

英培養肉企業Higher Steaksが約43億円を調達、社名をUncommonに変更

イギリスの培養肉企業Higher Steaksが社名をUncommonに変更した…

インポッシブルフーズの脅威になるか?スピルリナ由来のヘムを開発したBack of the Yards Algae Sciences

Back of the Yards Algae Sciences(BYAS)とい…

二酸化炭素から動物飼料用のタンパク質を作るDeep Branchが約10億円を調達

二酸化炭素から代替タンパク質を開発するDeep BranchがシリーズAで800…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

精密発酵ミニレポート発売のお知らせ

最新記事

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(10/29 16:11時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(10/29 02:43時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(10/29 06:18時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(10/28 22:10時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(10/29 14:11時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(10/29 01:29時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP