世界で最初に培養肉販売を実現したイート・ジャスト傘下のGOOD Meatは17日、シカゴを拠点とする穀物加工大手のアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)と共同開発合意を締結したと発表した。
ADMが培養肉企業と戦略的パートナーシップを締結するのはこれが初。
GOOD MeatとADMが培養肉生産の加速で提携
イート・ジャストの共同創業者兼CEOのジョシュ・テトリック氏は「この提携は、生産コストの削減、特に細胞に供給する栄養素のコスト削減に焦点をあてている。現在の生産能力は数百万ポンドではなく、数千ポンドだ。この提携は、シンガポール、アメリカ、ほかの地域で数千万ポンドの大量生産を加速させる鍵となる」とコメントしている。
牛や鶏などの動物がトウモロコシや大豆などの飼料を消費して、アミノ酸、ビタミン、脂肪などの栄養素を吸収するように、培養肉の生産でも細胞には、品質、コスト、量の点で最適な増殖培地が必要となる。
増殖培地からアミノ酸、ビタミンなど必要な栄養を得た細胞は成長、増殖して培養肉になる。GOOD Meatの生産プロセスでは、肉の形状やより繊維質のある肉厚な食感を再現するために、3Dプリンティング技術と、温度と圧力勾配を利用した押出成形技術を利用している。
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アイキャッチ画像の出典:GOOD Meat