Foovo Deep

「砂糖を再発明する」妥協なき代替砂糖の開発に挑戦するイスラエル企業Resugar

 

完全に天然由来でありながら、100%砂糖のような代替品を開発するイスラエル企業が登場した。

Niv Ben-Ami氏Ron Livny氏によって2020年に設立されたResugarは、独自の酵素プロセスを使った「欠点のない」代替砂糖を開発している。

同社が提供する砂糖代替ソリューションは、砂糖の味と特性を完全に再現しながら、砂糖の望ましくない影響をすべて排除しているという。

「欠点のない砂糖を再発明する」

出典:Resugar

砂糖消費量の増加は、糖尿病、肥満、高血圧などの疾患の増加にも関連している。これまでにさまざまな代替砂糖が開発されてきたが、食品・飲料メーカーは、砂糖の味だけでなく、保湿性、色、量、凝固点など砂糖に不可欠な独特な特性を再現するのに苦戦してきたとResugarは指摘している

「食品・飲料業界は、味、工業上の特性、あるいはその両方で期待を裏切る砂糖の代替品に何十年も失望してきました。世界的な砂糖依存の流れを食い止めるには、食品科学の最新のイノベーションを活用して、完全に天然由来な完ぺきな砂糖の代替品を提供、つまり欠点のない砂糖を文字通り再発明する必要があります」

(共同創業者のNiv Ben-Ami氏)

独自の酵素プロセスで作る植物由来砂糖

出典:Resugar

Resugarはテクニオン・イスラエル工科大学と協力して開発した独自の酵素プロセスを使用して、植物由来の原材料を完成された砂糖のような化合物に変換する。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

 

関連記事

アイキャッチ画像はイメージ

 

関連記事

  1. 英Hoxton Farms、2026年に培養脂肪製品を市場投入へ…
  2. The Every Company、世界初の精密発酵タンパク質を…
  3. 菌類由来の熱安定性に優れたビーガン着色料を開発するMichrom…
  4. タイソンフーズが出資するFuture Meatが培養鶏肉のコスト…
  5. Vowが絶滅マンモスのDNAから培養マンモスミートボールを作製
  6. 二酸化炭素でタンパク質を作るArkeon Biotechnolo…
  7. オーストリアのFermify、精密発酵カゼインで米国GRAS自己…
  8. シンガポールのPreferが代替チョコレートの試作品を発表、年内…

おすすめ記事

食べられるコーヒーカップを開発したCupffeeが約2.6億円を調達

コーヒーとともに食べられるカップを開発したブルガリア企業Cupffeeは、プレシ…

Umami BioworksとShiok Meatsが合併計画を発表

シンガポールの培養シーフード企業Umami BioworksとShiok Mea…

Believer Meats、培養鶏肉の連続生産が高い費用対効果を持つことを実証

イスラエルの培養肉企業Believer Meatsは、アニマルフリー培地を使用し…

Pairwiseがゲノム編集野菜を上市するためConscious Foods立ち上げを発表

ゲノム編集技術を活用して農産物を開発するアメリカのPairwise(ペアワイズ)…

ドイツのProteinDistillery、ビール酵母由来タンパク質の工場建設を開始

ビール酵母から代替タンパク質を開発するドイツのProteinDistillery…

FDA、GOOD Meatの培養鶏肉の安全性を認める Upside Foodsに続き世界で2社目

米イート・ジャストの培養肉部門GOOD Meatは21日、同社の培養鶏肉について…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

精密発酵ミニレポート発売のお知らせ

最新記事

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,760円(11/08 16:13時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(11/08 02:48時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(11/08 06:21時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(11/07 22:13時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(11/08 14:14時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(11/08 01:31時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP