Foovo Deep

上海の培養肉企業CellXがパイロット工場を開設、年内に米・シンガポールで申請へ

 

上海を拠点とする培養肉企業CellXは今月、中国初の大規模なパイロット工場の完成と稼働開始を発表した。中国初のキロL規模となる同社工場には、2,000Lのバイオリアクターが設置されており、今後、複数機が設置される予定だという。

新華社新聞網の報道によると、CellXはすでに培養肉の販売が認可されているシンガポール、アメリカで年内に申請予定であり、2025年までの発売を目指している。

上海の培養肉企業CellXがパイロット工場を開設

出典:CellX

CellXがFX (Future Food Factory X)と名付けたパイロット工場では、大量生産のために自社で開発した浮遊細胞株と低コストの無血清培地を使用している。この技術革新によりCellXは、1ポンド(453g)あたり100ドル未満にまで生産コストを削減しており、2025年の発売時までにさらなる削減を見込んでいる。

要素技術の面では、CellXが開発した安定して増殖できる「細胞シード」と低コスト培地を使用し、培養肉の生産コストを大幅に削減した。設備面では今年2月に発表した中国企業Tofflonとの提携を通じ、パイロット工場・研究開発センターの完成を加速させた。

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

関連記事

アイキャッチ画像の出典:CellX

 

関連記事

  1. 砂糖削減テックのIncredoが約42億円を調達、商用化を加速
  2. 培養肉でメキシコ初のスタートアップMicro Meatは量産化段…
  3. イート・ジャストが中国上海に初の料理スタジオをオープン、中国市場…
  4. 幅広い植物肉製品を開発するHungry Planetが約27億円…
  5. AIエンジンで代替タンパク質を開発するThe Live Gree…
  6. スイスの小売大手ミグロスがビーガンゆで卵を発売
  7. 英培養肉企業Higher Steaksが約43億円を調達、社名を…
  8. 【8/9】培養肉動向セミナー開催延期のお知らせ

おすすめ記事

砂糖削減に取り組むBetter Juice、ドイツにパイロット施設の設置を発表

砂糖削減テックに取り組むイスラエルのBetter Juiceは、ドイツにパイロッ…

スイスに細胞農業の新たな拠点「The Cultured Hub」が誕生 – ミグロ、ジボダン、ビューラーの提携で実現

今月3日、スイス、ケンプタールに最先端の細胞農業施設The Cultured H…

培養シーフードのAvantが約14億円を調達、来年パイロット工場を稼働

香港の培養シーフード企業Avantが先月、シリーズAラウンドで1080万ドル(約…

草食動物の腸内細菌で代替タンパク質を開発する米SuperBrewed Food、今年中にビーガンチーズの市販化へ

アメリカ企業SuperBrewed Foodは、今年中に微生物発酵により開発され…

ノルウェー研究評議会が5年間の細胞農業プロジェクトに出資、培養肉・精密発酵による食品開発強化へ

ノルウェーの国家研究戦略を決める政府系機関ノルウェー研究評議会(The Rese…

Oshiのホールカットの植物サーモン、ニューヨークで発売

イスラエル企業Oshiが、ニューヨークの高級ビーガン・コーシャレストランCole…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

最新記事

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

2025年・培養魚企業レポート販売開始

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,707円(07/30 15:29時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(07/31 01:36時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(07/30 05:27時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(07/30 21:34時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(07/30 13:34時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(07/31 00:41時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP