出典:Umami Bioworks
「技術にこだわるのではなく、消費者が求めている最終製品を生み出す技術こそ、やる価値がありますし、投資につながります」
シンガポールの細胞性シーフード企業Umami Bioworksでプロダクト・戦略マネージャーを務める本田二仲氏は、細胞性食品の事業化の本質をこう語る。
同社は今月、細胞性白身魚についてペットフード用途としてEU登録を完了し、欧州で細胞性ペットフードの販売が可能になった。
さらに、韓国・日本を視野にマリンコスメ市場への参入を発表。国内ではインテグリカルチャーと提携して魚細胞由来の化粧品展開を計画している。
ペットフード、マリンコスメ、ヒト向け食品と、多角的に事業を展開するUmami Bioworks。本田氏に中長期的な戦略と今後の展望を聞いた。
欧州で細胞性ペットフードの登録完了

本田二仲氏(本田氏提供)
欧州では白身魚の細胞および培養上清について、動物飼料原料としての登録が完了した。
これまでに英Meatlyがイギリスで細胞性ペットフードの認可を取得し、今年2月に販売を実現。先月には米Friends & Family Pet Foodがシンガポールで販売認可を取得している。
Umami Bioworksの場合はこれらの企業と異なり、EU Feed Material Register(欧州飼料原料登録簿)への登録となる
インタビュー実施時期:2025年8月19日
関連記事
アイキャッチ画像の出典:Umami Bioworks