英小売で発売される植物性バーガーパテ/出典:Impossible Foods
代替肉を展開する米インポッシブル・フーズ(Impossible Foods)が英小売に初進出した。
同社は9月23日、イギリスのスーパーマーケットで商品を発売すると発表した。小売大手Tescoの一部店舗で、植物性のバーガーパテ、ビーフコフタ、チキンピース、チキンフライの4商品を展開する。
AgFunder News(AFN)の報道によると、今回の商品には、同社が精密発酵で生産したヘム(大豆レグヘモグロビン)は使用されていない。
ヘム承認待つ中、欧州小売への展開を拡大

出典:Impossible Foods
インポッシブル・フーズは2022年にイギリスの一部飲食店で展開を実現しているが、英小売進出は今回が初めて。欧州での小売進出は、今年のオランダ小売Jumboでの展開に続く動きとなる。
プレスリリースによると、4商品は欧州に新設した共同製造拠点で生産される最初の商品群の一つとなる。バーガーパテはイギリス・欧州市場向けに開発されたもので、1枚あたり18gのタンパク質、4gの食物繊維を含む。
同社は2022年5月、植物性のチキンナゲットとソーセージパテをイギリスの飲食店など300カ所以上で発売し、欧州市場に初参入した。一方、ヘムを使用する主力の「インポッシブル・バーガー」は当時展開した商品には含まれていなかった。
ヘムは、遺伝子組換え酵母を発酵させて生産する大豆レグヘモグロビンで、肉らしい色や風味を再現する同社の中核技術であり、焼いた時に赤色から茶色に変化する。

インポッシブルフーズの代替肉が加熱により色が変化する様子 Foovo(佐藤)撮影/2024年7月
インポッシブル・フーズは2021年に英国食品基準庁(FSA)に対し、申請手続きを開始した。FSAの申請リストでは本記事執筆時点で2件が「リスク評価中」となっている。
一方、英政府はEUとのSPS協定の締結に向けて交渉を進めており、発効後は食品添加物や香料、新規食品、遺伝子組換え食品などの承認についてEU制度との整合を予定している。
インポッシブル・フーズはAFNに対し、FSAで進めていた承認手続きは停止しており、EUで承認されれば、提案されているSPS協定のもとでイギリスでも承認が得られるとの見方を示している。

英小売で発売される植物性ビーフコフタ/出典:Impossible Foods
インポッシブル・フーズはEUでは2019年に申請しており、EFSAは2024年、食品添加物としての評価と遺伝子組換えに関する評価で、安全性上の懸念はないとの結論を示した。ただし、EUでの最終的な承認には至っていない。
欧州ではイギリスに先行し、今年、オランダで小売展開を開始した。Jumboの公式サイトでは現在、ミートボール、グリルドバーガーパテ、ソーセージ、チキンテンダー、ステーキピースなどが販売されている(2026年9月25日アクセス)。
同社製品はイギリス・オランダのほかに、アメリカ、オーストラリア、カナダ、香港、マカオ、ニュージーランド、シンガポール、タイ、アラブ首長国連邦で販売されている。
ヘムの承認を待つ一方、ヘムを使わない商品で欧州の小売導入を広げる動きが進んでいる。
※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。
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アイキャッチ画像の出典:Impossible Foods













































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