ブラジルの食肉加工世界最大手JBSは18日、スペインの培養肉企業BioTech Foods買収で合意、培養肉市場に参入することを発表した。
JBSはスペインに新しい生産工場を建設するほか、ブラジルに最初の培養タンパク質の研究開発センターを設立することを発表した。2つの施設建設にJBSは1億ドルを投じる。
ブラジルの研究開発センターは2022年に開設予定で、第2フェーズでは10,000平方メートルの工場を備える。
JBSのグローバルCEOであるGilberto Tomazoni氏は「今回の買収により、新製品の開発から商品化まで、世界的な食料需要の高まりに対応するためのイノベーション戦略が強化される。当社の生産能力と技術的ノウハウを組み合わせることで、培養タンパク質市場の発展を加速することができる」とコメントしている。
今年、ネスレ、三菱商事、ノマド・フーズなど世界的な食品関連企業が培養肉企業と提携しているが、Foovoの認識では、食肉加工大手が培養肉企業を買収するのはこれが初となる。