Foovo Deep

Those Vegan Cowboysが精密発酵で作成されたチーズを発表

 

オランダの植物肉ブランドThe Vegetarian Butcherからスピンオフしたベルギー企業Those Vegan Cowboysは、精密発酵によるカゼインタンパク質を使用して作られたチーズを発表した

2018年にユニリーバに買収されたThe Vegetarian Butcherを創業後、Jaap Korteweg氏Niko Koffeman氏は、牛の代わりに微生物で作られたチーズ、ミルクなどの乳製品に着目し、2020年にThose Vegan Cowboysを立ち上げた。

Those Vegan Cowboysが精密発酵で作成されたチーズを発表

出典:Those Vegan Cowboys

Those Vegan Cowboysは今月、精密発酵で作成した牛由来と同等のカゼインタンパク質を使用した初のチーズを発表した。精密発酵は微生物を活用して乳タンパク質など特定の成分をボトムアップ式に生成する技術となる。

1970年代のヒトインスリン製剤のブレイクスルーに始まり、2020年以降は食品業界での研究開発が急速に進められている。今月には、食品大手のネスレも、精密発酵による乳タンパク質を使用したミルク製品の試験販売を開始するなど、大手企業の参入も相次いでいる分野となる。

精密発酵により、従来の乳製品の味、食感を再現したチーズなど、より持続可能で倫理的な乳製品を、牛に頼ることなく生産できるようになった。

1年前はチームの大半が懐疑的だった

出典:Those Vegan Cowboys

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

関連記事

アイキャッチ画像の出典:Those Vegan Cowboys

 

関連記事

  1. 酵母で油脂を開発するMelt&Marbleが約9600…
  2. 中国の培養肉企業Joes Future Food、パイロット工場…
  3. エンドウ豆由来の代替ミルクを展開する米Ripple Foodsが…
  4. Fooditive、リンゴと梨をアップサイクルした植物性甘味料を…
  5. GOOD Meat、シンガポールでアジア最大の培養肉工場を着工
  6. Umami Bioworks、韓国に培養シーフード工場設置へ―2…
  7. Meatable、EU初の培養肉試食会をオランダで開催
  8. 鶏を使わずに卵白タンパク質を開発するフィンランド企業Onego …

おすすめ記事

おがくずと微生物で脂肪を開発するエストニア企業ÄIOが約1.4億円を調達

エストニアの代替油脂スタートアップ企業ÄIOは今月、100万ユーロ(約1億400…

植物ミルクをより持続可能に:英MYOMが開発した新タイプのオーツミルク

環境負荷の軽減や健康志向から、国内でもオーツミルク、アーモンドミルク、豆乳などの…

Change Foodsが約13億円を調達、精密発酵の市場投入を加速するパートナーシップを締結

精密発酵によりチーズを開発するChange Foodsは、シードラウンドで追加の…

培養肉はどんな産業を生み出すのか?|SKSJ2020参加レポート

培養肉が社会・環境にもたらすインパクトは大きい。動物を殺さずに肉を作れる…

細胞由来のウナギ、マグロ、タイを開発するUmami Meatsが約2.7億円を調達

写真はイメージ画像ウナギ、マグロなどの培養シーフードを開発するシンガポー…

食品製造で発生する廃糖水で菌糸体粉末を作るHyfé Foodsが約2.6億円を調達

Hyfé Foodsは低炭水化物、高タンパク質の菌糸体粉末の生産を目指す米国イリ…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

リアルセミナー@東京のお知らせ【2025/6/18】

最新記事

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

【2024年】培養魚企業レポート好評販売中

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,707円(06/04 15:13時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(06/04 01:07時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,940円(06/04 05:07時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
2,156円(06/03 21:15時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,980円(06/04 13:19時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
698円(06/04 00:23時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP