代替タンパク質の普及を促進する非営利団体Good Food Institute(GFI)は、植物分子農業(Plant molecular farming)に関する新たなレポートを発表した。
GFIはこれまでプラントベース、細胞培養、微生物発酵を代替タンパク質の3つの柱としてきたが、次の注目分野として、植物分子農業が代替タンパク質の第4の柱になると見ている。
代替タンパク質の第4の柱「植物分子農業」
植物を「ミニ工場」として活用し、太陽エネルギーの力で卵、乳製品などの動物タンパク質を植物に作らせる方法を植物分子農業という。
植物分子農業では、精密発酵で使用されるバイオリアクターの代わりに、植物を「リアクター」として活用する。光合成と農業技術を使用することで、植物の中で代替タンパク質の生産が可能となる。
これまでにワクチンなどの医薬品から、生分解性プラスチック、近年ではタンパク質の開発へと研究対象が拡大している。
世界には17社の植物分子農業企業が登場
植物分子農業により代替タンパク質を開発する企業は世界で17社確認されている
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アイキャッチ画像の出典:BioBetter