ステーキ肉を買ってきたけれど、焼き加減や時間がわからず失敗してしまったことはないだろうか?
スマート調理家電Hestan Cueがあれば、もう悩むことはない。
ステーキ肉の厚ささえわかれば、あとはミディアムでもレアでも、完璧に仕上げてくれる。
といっても、すべての工程を機械がやる自動調理ロボットではない。
手を動かす料理の楽しみは、しっかりと残されている。しかも、使えば使うほど、料理の腕はシェフに近づいていく。
Hestan Cueは、レシピアプリに欲しかったもう1つの機能-調理家電とのシームレスな連動機能をそなえたスマート調理家電。
勘と経験に頼るしかなかった調理を、「科学」で管理し、何度やっても同じ味を再現してくれる。
Hestan Cueは料理のあいまいさを消し、ディテールを言語化。センサー内蔵の調理家電がアプリと連動して、失敗のない料理を実現してくれる。
Hestan Cueで家庭料理がシェフの味に
Hestan Cueはレシピアプリと調理器をシームレスに連動し、自動温度調節機能で失敗のない料理を約束する。
Hestan Cueが優れているのは、シェフのレシピ動画をアプリに載せただけでなく、レシピと調理器を連動させ、レシピのステップ毎に調理器の温度が自動で調整されることだ。
アプリにはシェフが考えた数百のレシピがあり、各レシピにはステップ毎の動画がついている。
好きなレシピを選んだら、動画を見ながら手を動かせばよい。
難しい料理でも、材料の切り方、スライスの仕方、ソースのつくり方、肉を裏返すタイミングなど、すべてのステップの動画が用意されているので、動画のとおりに手を動かすと、失敗しないようになっている。
オレンジの切り方、バターを入れて次の調味料を入れるタイミングまで、これでもかというくらい、初心者や料理が苦手な人を置いてきぼりにしない、懇切丁寧な内容になっている。
アプリで作りたい人数分を選ぶと必要な材料分量が変わるので、無駄なく必要な分だけ作ることができる。
Hestan Cueのスマート調理器は、フライパン、ヒーター、アプリから構成される。フライパンとヒーターにはセンサーが内蔵されており、アプリとシームレスに連動しているので、レシピの温度を正確に再現する。
料理を始めると、ステップ毎に自動で温度調節してくれる。肉を裏返すタイミングもビデオが教えてくれる。焼き時間もアプリ上に残り時間が表示される。
Hestan Cueがあれば、ステーキの火加減で悩むこともなくなる。
ステーキ肉の厚さを測って、希望の焼き加減を選ぶと、焼き時間から裏返すタイミングまでアプリが教えてくれ、フライパンの温度も自動で調節してくれる。
ユーザーが望みの焼き加減を選ぶだけで、タイミングから温度まで完璧に制御してくれる。
ユーザーはHestan Cueを使ううちに、シェフの料理の秘訣、テクニックも習得できるようになる。
アプリにあるレシピはプロのシェフが考えたもの。レシピには所要の準備時間、調理時間、材料、ビデオがついている。
新製品「Chef’s Pot」をリリース
Hestan Cueは公式サイトでフライパン、鍋、ヒーターを単品またはセットで販売している。
同社はこのほど、新しい鍋「Chef’s Pot」をリリースした。
Chef’s Potは深みのある鍋タイプで、揚げる、じっくり調理する、キャンディを作るなど8つの調理機能を備え、あらゆるタイプの料理に対応している。
Hestan Cueのスタン―ドタイプのフライパンは199.95ドル。ヒーターとセットで購入する場合は、399.95ドル。
新しくリリースされた「Chef’s Pot」は単品で299.95ドル、ヒーターとセット購入の場合は499.95ドルとなる。
安い買い物ではないが、「勘」に頼って料理するのではなく、「科学で料理」するHestan Cueなら失敗の心配がない。
難しい料理だって自宅でシェフの味を再現できると考えれば、決して高くないのではないだろうか。
現在は公式サイト、アマゾンなどで販売しているが、日本にはまだ導入されていない。
Hestan Cueはカリフォルニアを拠点とするスタートアップで、2015年に設立された。
同社のように、レシピを通じて調理家電を制御する動きは今後、ますます主流になっていくだろう。
Hestan Cueのサービス内容に、レシピ+調理家電の連動に加えて食材調達機能まで追加されたら、買出しから、料理の準備、家電の制御までがすべて1つのアプリで完結するようになる。
数年後には、これがキッチンの「常識」になっている気がする。
※アイキャッチ画像の出典:Hestan Cue