ロボット

英SEERGRILLSが開発した3分でステーキを焼き上げるAI搭載グリルPerfecta

 

イギリスのスタートアップSEERGRILLSは、わずか3分でステーキを焼けるAI搭載グリルPerfectaを発表した。Perfectaはステーキからピザまで3分以内の調理を可能とする「世界最速のグリル」だという。

Perfectaはユーザーが入力した好みの焼き加減や食品の種類に応じて、調理を開始する。肉がセットされると、Perfectaが厚みを感知し、赤外線バーナーで両面を自動で加熱する。

SEERGRILLSによると、Perfectaは肉の焼き加減を最適化するだけでなく、風味や香ばしさに重要なメイラード反応も最適化している。

従来のグリルでは滴り落ちた脂肪によって肉が燃え広がり、肉が焦げ、食感の仕上がりが不安定になっていた。Perfectaでは、水蒸気とガスは上部から排出され、脂肪は下部トレイに落ちるため、ジューシーな仕上がりになるという。

出典:SEERGRILLS

Perfectaには二重垂直赤外線バーナー、AIアルゴリズム、スマートセンサーを使った独自技術Neural Fireが使用されており、温度は900度(華氏1652度)に達する。

公式サイトによると、ステーキ3枚は1分45秒、バーガーパティ6枚は1分30秒、鶏肉4枚は2分30秒、ピザは2分50秒で調理するなど、調理時間を90%削減できる。これまでより最大10倍の速さで調理することで、エネルギーコストの削減にもつながるようだ。

The Spoonの報道によると、調理完了後にユーザーが調理の品質を評価すると、次の調理に向けてアルゴリズムが最適化されるという。

Perfectaによって肉を焼きすぎてパサつかせてしまったり、調理不足になってしまったりなどの失敗から解放されるかもしれない。Perfectaはアウトドアでも使用できるため、バーベキューの強い味方になりそうだ。

Perfectaには、ステーキのほか、ロティサリー、ピザ用の付属品もついている。現在公式サイトで予約注文を受け付けている。

 

参考記事

SEERGRILLS Unveils the Perfecta, an ‘AI-Powered’ Grill That Cooks the ‘Perfect Steak’ in Two Minutes

https://seergrills.com/

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:SEERGRILLS

 

関連記事

  1. ロティ、ピザなどのフラットブレッドを90秒で作る家庭用フードロボ…
  2. コカ・コーラ、ペットボトルなど容器を回収するリバース自販機を発表…
  3. 独GoodBytzが開発した1日3,000食を調理できるロボット…
  4. カクテルに3DプリントするPrint a Drink、企業向けの…
  5. 米Bowlton Kitchensの1時間に300の調理が可能な…
  6. ラーメン自販機のYo-Kai Expressが家庭用調理機『Ta…
  7. フランスのピザロボットレストランPazziが操業停止
  8. 最短30秒で調理する自律調理ロボットを開発したRoboEatz、…

おすすめ記事

中国の植物肉HEROTEINが米培養油脂Mission Barnsと培養ハイブリッド肉の共同開発で提携

中国の植物肉企業HEROTEINが、アメリカの培養肉企業Mission Barn…

食肉大手JBSが培養肉に参入、培養肉企業BioTech Foodsの買収で合意

ブラジルの食肉加工世界最大手JBSは18日、スペインの培養肉企業BioTech …

培養羊肉のMagic Valleyがパイロット施設へ拡張、年産150トンへ生産能力を拡大

オーストラリアの培養肉企業Magic Valleyは、CoLabsの最先端のパイ…

植物ミルクをより持続可能に:英MYOMが開発した新タイプのオーツミルク

環境負荷の軽減や健康志向から、国内でもオーツミルク、アーモンドミルク、豆乳などの…

世界初!イート・ジャストが培養肉料理のデリバリーをシンガポールで開始

培養肉を使った世界初の食品デリバリーが始まる。代替卵・培養肉をてがける米…

韓国LOUNGE’LABがロボットアイスクリームショップBrown Banaをソウルにオープン

AI、ロボット、ブロックチェーンを活用する韓国のスタートアップLOUNGE'LA…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

最新記事

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

ご登録いただいた方には、国内外の培養肉開発に取り組む企業101社をまとめたレポート(全23ページ)を無料でお配りしております(2022年3月更新版)。

 

最新のフードテックニュースを逃したくない方におすすめです。

 

 

▶メールマガジン登録はこちらから

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

【2024年】培養魚企業レポート好評販売中

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
1,707円(05/08 15:05時点)
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
572円(05/09 00:56時点)
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
1,782円(05/09 04:56時点)
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
1,980円(05/08 21:05時点)
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
1,782円(05/08 13:11時点)
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

培養肉の入門書: 趣味・興味・投資・事業の入り口に 培養肉シリーズ

石井金子
498円(05/09 00:11時点)
発売日: 2022/02/20
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP