オランダのフードテック企業The Protein Breweryは先月、発酵由来の真菌バイオマス成分Fermoteinについてシンガポール食品庁(SFA)から製造・販売・輸入に関する認可を取得したことを発表した。
同社はアメリカでGRAS自己認証を取得しており、今回のシンガポール当局による承認により、アメリカに続きシンガポールでも事業を拡大する考えだ。
The Protein Brewery、米国に続きシンガポールでも承認
2020年に設立されたThe Protein Breweryは、人口増加、気候変動、食料安全保障問題に対応するため、栄養価が高く、健康的で持続可能なマイコプロテインFermoteinを開発した。
同社が特定した菌種は、トウモロコシからジャガイモ、キャッサバ、サトウキビに至るまで、炭水化物が豊富で水効率の良い、地元で入手可能なさまざまな作物で増殖できる。
食物繊維、タンパク質が豊富で色・味・匂いがニュートラルなマイコプロテインFermoteinは、ビールの醸造のようにタンクの中で製造できるため、理論的に世界のあらゆる場所でタンパク質生産が可能になる。同社が実施したライフサイクルアセスメントによると、Fermoteinは牛肉生産で必要な土地の1%、水の5%ですむことが証明されているという。
特許から読み取れる真菌と開発戦略
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アイキャッチ画像の出典:The Protein Brewery