微生物を活用した代替パーム油の開発が活発化している。
今年3月には、油脂酵母で代替パーム油を開発するイギリスのClean Food Groupが250万ポンド(約4億8000万円)の資金調達に成功した。
微生物発酵による代替パーム油の開発では、細胞内に油脂を蓄えることのできる油脂酵母を使用する例が多い。一方、シンガポールを拠点とするBiteback Biotechnologyは、バイオリアクターに依存しないプロセスで、極限環境微生物による代替パーム油を開発している。
Bitebackは昆虫由来の代替パーム油を開発する企業として2019年に設立された。現在は微生物発酵による油脂を開発している。技術は転換したが、目指すゴールは同じだ。スーパーに並ぶ製品の大半に使用されるパーム油に代わる、より持続可能で、拡張性のある代替パーム油の開発を目指している。
共同創業者兼CEO(最高経営責任者)のMush’ab Nursantio氏に現在の取り組み、ピボットの経緯、今後の展望について話を聞いた。
極限環境微生物を使用した代替パーム油
インタビュー実施時期:2024年2月末
関連記事
アイキャッチ画像の出典:Biteback Biotechnology