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スイスのFood Brewer、培養カカオで2027年米国上市を計画──植物性カカオ・コーヒーを橋渡しに【創業者インタビュー】

細胞性カカオで作られたチョコレート 出典:Food Brewer

Food Brewerは細胞由来および植物由来のカカオ・コーヒーのB2B供給を目指すスイスのスタートアップだ。

共同創業者・最高生産責任者のKlaus Kienle氏はFoovoのインタビューで、細胞性カカオ(培養カカオ)については2027年にアメリカでの上市を目指しており、まもなくアメリカ食品医薬品局(FDA)にGRAS通知を提出すると述べた。

一方で、同社は規制の空白を埋めるため、新規食品に該当しない植物性カカオや植物性コーヒーのB2B供給にも踏み出しており、2025年末には植物性カカオをスイスで上市した。

「売れない期間」を埋める植物性カカオ

最近発売された植物性チョコレート  出典:Food Brewer

2021年創業のFood Brewerは設立当初から細胞性カカオに注力してきた。

しかし商用化においては、アメリカで約1年、欧州で約2年を要する規制上の空白期間が存在する。培養肉スタートアップがかつて直面したのと同じく、Food Brewerも「製品はあるが販売できない」という規制の壁に直面している。

「製品は完成しており、スケールも可能なのに売れない。その状況をどう乗り越えるかが現実的な課題でした」

この制約が、細胞培養によらない植物性カカオという別のポートフォリオを生むきっかけとなった。

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インタビュー実施日:2026年1月27日

 

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アイキャッチ画像の出典:Food Brewer

 

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