3Dプリンター

マイコプロテイン配合の代替シーフードを手がけるOshi、米小売展開を拡大|米Mother’s Market全店で3製品を販売開始

出典:Oshi

イスラエル発でアメリカでの展開を進めるOshi(旧称Plantish)は、南カリフォルニアのスーパーマーケットMother’s Market全店舗で、大豆とマイコプロテインを使用した代替シーフード3製品の販売を開始した。

その後、戦略的投資家から300万ドル(約4億7,000万円)の出資を受けた。Wefunderでの投資ラウンドも開始しており、Oatly共同創業者のBjörn Öste氏からも出資を受けている。

Oshiの共同創業者兼CEO(最高経営責任者)であるOfek Ron氏はリンクトインで、数ヵ月前までは事業資金が尽きかけていたと明かした上で、戦略投資を受けられたことに言及。

2025年の売上は前年比約4倍となり、2026年もさらに4倍の成長を見込むことに言及。「今年は新たに2ヵ国で承認される見込みです」と述べた。

今回の動きは、代替肉や代替乳製品に比べて商品化が限られてきた代替シーフード分野で、ホールカット製品の小売展開が進み始めた事例であるとともに、マイコプロテインを用いた代替シーフード製品が、外食に加えて小売にも広がりつつある点でも注目される。

小売展開を拡大、切り身1枚のコストを約6ドルに削減

出典:Oshi

Mother’s Marketで販売されるのは、代替サーモン「Oshi Salmon」、代替白身魚「Oshi White Fish」、代替サーモンと代替フィレミニヨンを組み合わせた「Oshi Surf & Turf」の3製品。

Oshiは今回の導入について、持続可能な代替シーフードをアメリカのより多くの食卓に届けるための重要な節目だとしている。

Oshiは、3Dプリンタ―を用いてホールカットの代替サーモンを開発してきた。大豆タンパク質、藻類由来のオメガ3、マイコプロテインなどを原料に使用しており、マイコプロテインには米The Better Meat Coの「Rhiza」を使用している。

Foovoの認識では、Oshiは2023年11月にニューヨークのレストランで提供し、アメリカデビューを実現した。2025年7月にはVeggie Grill by Next Levelのメニューに正式に採用され、全国チェーンでの導入を実現。

今回導入が発表されたMother’s Marketは、カリフォルニア州で12店舗を展開する自然派のスーパーマーケットチェーン(2026年5月末時点)。

アメリカでの導入状況 青は小売、ピンクはレストラン(出典:Oshi)2026年5月31日アクセス

Ron氏はMother’s Marketのほかにも、過去数ヵ月でLassen’s、Country & Market、Earth Fareの小売から発注を受けており、今後数週間で販売を開始すると述べた。

同社は今年、北米最大級の自然食品・専門食品卸売業者であるKeHEとUnited Natural Foods(UNFI)を通じて、686店舗の小売店への展開を予定している。

Vegconomistの報道によると、300万ドルは南米の大手シーフードメーカーからの出資だという。企業名は開示されていない。Ron氏はこの資金で、南米に生産施設と流通センターを開設すると発表している。

同社の売上は、2024年の5万6,000ドル(約890万円)から2025年には22万2,000ドル(約3,500万円)へと、前年比4倍に成長している。初期の試作段階で切り身1枚あたり約40ドル(約6,300円)だったコストは、現在、約6ドル(約950円)まで削減された。最終的には切り身1枚あたり約2ドル(約310円)を目指している。

サーモンの価格が2000年代初頭から約4倍に高騰する中、Oshiのホールカットの代替サーモンは、持続可能な代替食品として存在感を高めつつある。

 

※本記事は、リンクトインの投稿をもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

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