代替プロテイン

ドイツのPacifico Biolabs、シリーズAで約13億円調達|年内に菌糸体由来代替肉の小売展開へ

 

菌糸体由来の代替肉を開発するドイツのPacifico Biolabsは先月、シリーズAラウンドで700万ユーロ(約13億円)を調達した。

地域の醸造所パートナーも出資した。Pacifico Biolabsは調達した資金で、既存の醸造所のインフラを活用して菌糸体タンパク質の生産を拡大し、2026年末までに小売展開を目指すと発表した。

Pacifico Biolabsは2022年にドイツで創業し、ベルリンとライプツィヒを拠点に、菌糸体発酵を用いた代替肉を開発している。

当初は代替シーフードに重点を置いていたが、現在は代替鶏肉「Viando Chicken」を第一弾として商用化を進めている」

公式サイトによると、同社は、菌糸体を用いて肉のような食感を再現し、食品メーカーや食肉メーカー向けに、既存のレシピや製造工程に組み込みやすいB2B素材としての展開を目指している。

Viando Chickenは最大30%のタンパク質、必須アミノ酸、豊富な食物繊維、低脂肪、5つの天然原料を特徴に挙げている。代替鶏肉に続き、豚肉と魚の代替品も開発している。

菌糸体スタートアップにおける上市、統合、縮小、投資

出典:Pacifico Biolabs

菌糸体由来肉をめぐっては、上市、投資、統合、縮小などさまざまな動きが見られる。

ドイツのInfinite Rootsは2024年に韓国で菌糸体由来肉を導入した後、欧州では今年1月にキノコを用いた代替肉で小売進出を果たした。先日には固体発酵技術を有するドイツの菌糸体スタートアップBosque Foodsを買収した。

英ENOUGHは2024年、カーギルとの提携を拡大し、カーギルが同社のシリーズCラウンドに投資するとともに、ENOUGHのマイコプロテイン「ABUNDA」を使用・販売する契約を締結した。カーギルは自社サイトで、ABUNDAを活用した代替肉、代替魚を用途として提案している。

一方、早期から菌糸体肉を展開してきた米Meatiは昨年の銀行による資金回収をきっかけに急速に悪化した。Meati Holdingsに譲渡されたが、コロラド州の工場の設備・資産は差し押さえとなり、苦しい局面に置かれている。

Pacifico Biolabsと似た取り組みでは、同じくドイツのNosh.bioが旧醸造所のインフラを活用した生産施設を有しており、昨年10月には欧州大手食肉加工会社と提携した。先月には、ドイツのPremium Food Groupと提携し、80% 牛肉・20% Koji Proteinのハイブリッド代替肉を外食産業向けに市場投入した。

二社ともドイツ企業で取り組みは似ている一方、Pacifico Biolabsが1対1の代替鶏肉として訴求しているのに対し、Nosh.bioはハイブリッド路線を採用している点が異なる。

イギリスではホールカットの代替ステーキ肉を開発するAdamo Foodsが商用化を目指しており、同社が参加するプロジェクトは先月、EUから助成金を獲得した。

AgFunderの報道によると、Pacifico Biolabsは生産量を月200トンにスケールアップし、ドイツ、オーストリア、スイス、北欧での展開を目指すという。

 

※本記事は、リンクトインの投稿をもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

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アイキャッチ画像の出典:Pacifico Biolabs

 

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