精密発酵によるタンパク質開発が世界的に進んでいる。精密発酵は、微生物に目的成分の遺伝子を挿入し、微生物を生産工場として特定成分を生産する手法として近年注目される食品開発技術だ。
アメリカ、シンガポール、香港での販売に続き、今年4月にはイスラエルで初めて精密発酵タンパク質が認可された。
市場に流通する精密発酵製品の大部分は乳タンパク質の1種であるホエイタンパク質を使用しているが、乳タンパク質の8割を占めるカゼインタンパク質で上市を実現した企業はまだない。
カゼインの開発に参入する企業が増える中、タイでは2021年、精密発酵スタートアップMuuが設立された。Muuを創業したChanapol Tantakosol氏に現状の取り組みを聞いた。
来年の商用生産を目指すタイ発のMuu
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アイキャッチ画像の出典:Muu