代替プロテイン

仏PARIMA、オーストラリア・NZで細胞性アヒル承認へ前進|FSANZの安全性評価を完了

出典:PARIMA

フランスの細胞性食品企業PARIMAは、オーストラリア・ニュージーランド食品基準局(FSANZ)で進む細胞性アヒルの新規食品審査について、「中核的な安全性評価」を完了したことを発表した。

最終承認には、意見募集、FSANZ理事会による承認、大臣会合への通知などが残るが、承認に向けた重要なステップを通過したことになる。

対象となるのは、アヒル由来の細胞培養バイオマスをフォアグラやパテなどの製品原料として使用する申請。FSANZの案件番号はA1341で、2025年8月に申請が受理された。

PARIMAは昨年、細胞性フォアグラを開発するGourmeyが細胞性鶏肉のVital Meatを買収して設立された企業で、オーストラリア・ニュージーランドでは細胞性アヒルで申請していた。

オーストラリア・ニュージーランドで唯一認可を取得しているVowの場合、2024年2月から2回の意見募集を経て、2025年6月の最終承認までに約1年4ヵ月を要した。

単純に比較はできないが、Vowは当初より2回の意見募集が予定されていたが、PARIMAは意見募集を1回のみ行う予定(下記)とされており、Vowよりも短い期間で最終承認にいたる可能性がある。

最終承認されると、FSANZのSchedule 25Aにある「Permitted cell-cultured foods」のリストに記載される。現在記載があるのは前述のVowの細胞性ウズラのみとなる。

PARIMAはすでにシンガポールで、細胞性鶏肉に続き、細胞性アヒルでも販売認可を取得している。市場投入はまだ確認できていないが、アヒルと鶏の2種で承認を得た初の細胞性食品企業となっており、今回のFSANZでの進展により、オセアニアでの市場投入にさらに近づいた形だ。

同社は細胞性食品の国内ガイドライン制定に向けて議論を進める消費者庁・新開発食品調査部会への提出資料の中で、日本で上市が可能となり次第、国内製造を行う方針も示している。

 

▼販売できる状態に到達した細胞性食品スタートアップ(ヒトを対象)

Foovo作成

★Foovoのインスタグラムでは、これまでの細胞性食品の認可状況をオリジナル図解で紹介しています。過去の動向を振り返りたい方、流れを把握したい方におすすめです。

 

※本記事は、リンクトインの投稿をもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

フードテックの国内外ニュースを週1回まとめてお届けしております。
メールマガジン登録はこちらから

 

関連記事

アイキャッチ画像の出典:PARIMA

 

関連記事

  1. 二酸化炭素からタンパク質を開発するAerbio、オランダでパイロ…
  2. QuornとPrime Rootsが菌糸体由来肉の市場拡大に向け…
  3. モサミートが培養肉の工業生産に向けて生産施設を拡大
  4. チェコのMewery、細胞性豚肉で1リットルあたり300gの収量…
  5. Sophie’s BioNutrientsがクロレラ…
  6. シンガポールのFattastic Technologies、タイ…
  7. 牛を使わずに乳タンパク質を開発するイスラエルのRemilkが約1…
  8. SavorEatがパーソナライズ化された3Dプリント植物肉バーガ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

おすすめ記事

バイオものづくりの国内製造の空洞化を防げるか-「Beyond Borders」でスタートアップらが議論|イベントレポート

Foovo(佐藤あゆみ)撮影2026年1月29日:更新(イベント名を修正)事業化に時間の…

イスラエルのEver After Foodsがビューラーと提携、培養肉の大量生産を加速

イスラエルの培養肉企業Ever After Foodsは今月、培養肉の大量生産に…

GFIレポートから読む2025年の微生物発酵|市場投入進むも、公的投資は「入口にすぎない」

出典:NoMy Japan代替タンパク質の普及促進を行う非営利シンクタンクのGood Food …

Remilkがイスラエル食品大手CBCグループと提携、1年以内のイスラエル上市を目指す

精密発酵でアニマルフリーな乳タンパク質を開発するRemilkは、イスラエル食品最…

米Liberation Labs、Viviciと製造パートナーシップを締結 ─ 2026年にリッチモンド工場の稼働開始へ

出典:Liberation Labs(2024年時の建設状況)米インディアナ州リッチモンドで60…

インテグリカルチャー、住友理工と戦略的提携|2026年にシンガポールで承認申請へ

CEOの羽生雄毅氏 出典:インテグリカルチャー単年度黒字化の達成に続き、インテグリカルチャーが細…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

次回Foovoセミナーのご案内

細胞性食品(細胞培養食品)レポート販売開始

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

最新記事

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

精密発酵・定期動向レポート発売のお知らせ

代替カカオレポート・好評販売中

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

会員サービスFoovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

PAGE TOP