出典:Heura
スペインの植物性食品スタートアップHeura Foodsは、2026年第1四半期に創業以来初めてEBITDA黒字を達成した。一方で、スペイン通信EFEの配信記事によると、同社の2025年売上は前年比約10%減となった。
Heuraはこれについて、「南ヨーロッパに事業活動を集中させ、より高い事業能力と収益性の可能性を持つ市場、販路、セグメントを優先する」戦略によるものだと説明し、地域や販路を絞り込み、収益性を優先した結果だとしている。
Heuraは2017年にバルセロナで設立されたフードテック企業で、植物由来の代替肉と代替魚を展開している。
公式サイトによると、Heuraは植物性タンパク質と地中海の食材を使用した植物性食品を開発している。製品には、植物性のチキン、バーガー、魚の切り身、ハム、ナゲット、ソーセージ、ミンチ、ミートボールなどが含まれ、製品毎に使用する豆類は異なるが、主に大豆、エンドウ豆を使用している。

出典:Heura
同社はこれまで、スペインを中心に欧州市場で販路を拡大してきた。2024年2月時点で、Heuraは20カ国・22,000以上の販売拠点で展開しているとされていた。
一方で、2025年には収益性重視へと方針を強めた。EFEが配信した記事によると、Heuraは2025年に売上を約10%減らしたが、2026年第1四半期に初めてEBITDA黒字を達成した。
EBITDAは、国ごとに事情が異なる税金や金利、企業毎に異なる減価償却などの要素を除き、企業の本業の稼ぐ力を見る指標とされる。
同社は2024年にEBITDAで500万ユーロ(約9億2,000万円)の赤字を計上していたが、2025年にはその赤字幅を75%削減したという。Heuraは2026年通年でEBITDA黒字を維持し、2027年に純利益の黒字化を目指している。

2025年、フランス小売での展開の様子 出典:Heura LinkedIn
La Vanguardiaの報道によると、Heuraは昨年、イギリス、スイス、オーストリアでの直接展開を縮小し、スペイン、ポルトガル、フランス、イタリアといった南ヨーロッパ市場に注力することを決めたという。また、小売に加え、レストランチェーンとの提携も進めている。
CEO(最高経営責任者)兼共同創業者のMarc Coloma氏はリンクトインで、Nielsenデータに基づく自社資料として、自社のバーガー2製品がスペインの植物性バーガー売上全体の39%を占めており、スペインで最も売れている植物性バーガーだとしている。

出典:Heura/Marc Coloma氏 Linkedin
一方、米市場調査会社Circanaによると、スペインを含む欧州6カ国における2025年の植物由来食品・飲料の市場規模は前年比5.1%増となったものの、食品・飲料全体の売上に占める割合は2.4%にとどまり、「代替肉」や「代替シーフード」は植物由来カテゴリ全体の売上の4%にとどまることが報告されている。
単純計算では、欧州6カ国の食品・飲料全体に占める植物由来の肉・シーフードの割合は約0.1%と、まだ小さい。
Coloma氏は今回の発表において、自社製品が存在しない市場の小売業者および企業に向けて、自社のプラットフォームを提供することに言及している。
植物由来の肉・シーフードが食品市場全体に占める割合がなお小さい中、自社ブランドに加えてプラットフォームをB2Bで提供するHeuraの取り組みが、プラントベース食品市場の拡大につながるか注目される。
※本記事は、現地メディアの報道をもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。
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アイキャッチ画像の出典:Heura





















































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