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高市首相、フードテック企業5社と面会|国内外の需要創出に意欲

出典:首相官邸

高市早苗首相は4月23日、首相官邸でフードテック企業5社と面会し、意見交換を行った

面会には、アメリカでいちごの量産を手掛ける植物工場のOishii Farm、同じく植物工場のプランテックス、陸上養殖のFRDジャパン、ゲノム編集で水産物の品種改良を行うリージョナルフィッシュ、農業用ドローンの東光鉄工が参加した。

高市首相は冒頭で、強い経済の実現とともに、リスクを最小化することが必要だと言及。

「需要がなければ、投資や研究開発、生産をしようとはならないため、政府が国内外の需要をしっかり切り開きたい」と述べ、フードテックの需要創出に意欲を示した。

政府は昨年11月、17の戦略分野を発表し、「フードテック」もその1つに指定された

政府が指定した17の戦略分野 Foovo作成

12月には検討体制を固め、各ワーキンググループ(WG)を設置。現状や課題、方向性について議論を開始した

フードテックWGでは、①植物工場、②陸上養殖、③食品機械、④新規食品の4分野について「日本の勝ち筋」を見定め、投資内容や目標額、その時期などを含めた官民投資ロードマップを検討している。

3月10日に開いた第3回日本成長戦略会議では、17の戦略分野における「主要な製品・技術等」を整理。フードテックでは、4分野のうち、植物工場陸上養殖が先行して検討を進める対象として明記された

さらに、4月9日に開催された第3回フードテックWGでは、残る2分野である食品機械新規食品の官民投資ロードマップ素案も議題となった。新規食品には、非動物由来たんぱく食品や機能性・栄養食品などが含まれる

次の第4回フードテックWGで、4領域の官民投資ロードマップ案が示される予定だ

出典:首相官邸

高市首相はSNSで、「『世界トップレベルの先端技術』も活用し、輸出を促進し、『稼げる農林水産業・食産業』を創り出すことを目指しています」と述べた

フードテックは、高まる食料需要や気候変動への対応に加え、食料安全保障にも関わる分野である。植物由来、菌類由来、細胞由来の代替タンパク質、人材不足の解消につながるフードロボット、気候変動の影響を受けにくい植物工場など、対象領域は多岐にわたる。

政府は今月22日に開催した第4回日本成長戦略会議で、「我が国に圧倒的に足りない国内投資を徹底的にてこ入れする」とし、さまざまなリスクを最小化する「危機管理投資」と、先端技術を花開かせる「成長投資」によって国内投資を加速させる考えを改めて示している

 

※本記事は、首相官邸の発表をもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

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