出典:Beyond Meat
代替肉で知られる米ビヨンドミートが飲料事業に乗り出した。
同社は今月15日、炭酸のプロテインドリンク「Beyond Immerse」の販売開始を発表した。同日より同社オンラインサイトBeyond Test Kitchenで期間限定販売される。
2009年に創業し、世界80カ国以上・19万以上の食料品店に代替肉製品を展開してきた同社が、非代替肉製品を発売するのはこれが初となる。
「Beyond Immerse」はエンドウ豆由来のタンパク質やタピオカ由来の食物繊維などを原料とし、1本(355ml)あたりタンパク質を10gと20g含む2タイプがある。タンパク質20gの2製品は本記事執筆時点で完売している(2026年1月20日時点)。食物繊維はいずれのタイプも7gを含有。
フレーバーは、ピーチマンゴー、レモンライム、オレンジタンジェリンの3種となる。
過去には『Beyond Milk』も構想、しかし商標は放棄
実は、ビヨンドミートの飲料領域への参入を示唆する動きは2021年にもあった。
2021年8月12日、同社は米国特許商標庁に「ビヨンドミルク(Beyond Milk)」の商標を出願した。当時、同社からの公式発表はなかったものの、商標登録は代替ミルク参入を検討しているサインとして受け止められた。その背景には、競合のインポッシブル・フーズが2020年に代替ミルクの開発を発表したことも関係していた可能性がある。
その後、「ビヨンドミルク」は期限内に必要書類が商標庁に提出されず、放棄となった。
なお、今回発売した「Beyond Immerse」についても先月8日に商標出願をしている。
こうした動きから、同社は一時期、代替ミルク参入を検討したものの、その後計画を取りやめ、栄養面を強化したドリンク事業への参入を選んだと考えられる。
Beyond Test Kitchenは期間限定品や新製品を扱う場でもあり、オンライン販売を通じて消費者の反応を確かめるものと思われる。
Beyondのもう一つの挑戦:菌糸体ステーキは現在も継続

出典:Beyond Meat
ビヨンドミートは昨年にも新たな取り組みを実施した。
昨年7月、菌糸体やそら豆タンパク質などを使用した同社初の菌糸体由来製品を、代替ステーキとしてアメリカの一部レストランで提供を開始した。

出典:BOA Steakhouseラスベガス店メニュー
ステーキレストランBOA Steakhouseの5店舗(ウェストハリウッド、サンタモニカ、マンハッタンビーチ、オースティン、ラスベガス)では現在もメニューに掲載されている。
昨年にはレストラン限定だったが、現在はオンラインサイトBeyond Test Kitchenでも購入可能となっている。
売上低下の中、飲料を「第二の柱」にする狙いか

出典:Beyond Meat
創業者兼CEO(最高経営責任者)のEthan Brown氏は「Beyond Immerse」について、植物に関する同社の知見を機能性飲料ラインに活かしたものだとプレスリリースで説明した。
「タンパク質から食物繊維、そして抗酸化物質や電解質まで、植物が持つ優れた栄養をさわやかで満足感のあるドリンクにして消費者に届けること」が開発の目的だと述べている。
2025年第3四半期の決算発表によると、同社の売上高は7,020万ドル(約110億円)と前年比13.3%の減少となった。売上総利益は720万ドル(約11億円)、売上総利益率は10.3%となり、前年同期の1,430万ドル(約22.5億円/売上総利益率17.7%)から半減した。
同社は売上高減少の理由として販売量の減少を挙げ、その背景にカテゴリ需要の低迷、米国小売の販売拠点の減少などを挙げた。
ドリンク事業への参入は、低迷する代替肉カテゴリに加えてもう1つの収益の柱を立てること、栄養面の強化で訴求し代替肉のように既存品との比較を回避することを狙った動きだと思われる。
※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。
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アイキャッチ画像の出典:Beyond Meat





















































