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小売で流通する細胞性食品―シンガポール・フードテック実食レポート(2)Huber’s Butcheryの細胞性鶏肉「GOOD MEAT 3」

写真提供:吉田美和氏

 本記事は、エトワール国際知的財産事務所の弁理士・吉田美和氏による寄稿文です。

 

シンガポールでのフードテックの食べ物を実食する旅の中で、滞在2日目にして、ようやくHuber’s Butcheryで細胞性鶏肉「GOOD MEAT 3」を購入して食べることができた。

この店舗では2024年5月より「GOOD MEAT 3」の店頭販売が開始された。現在、シンガポールで唯一、細胞性食品を販売する小売店となる。

前日の12月26日にもこの店舗を訪れたところ(最寄りに地下鉄の駅などはなく、車でのアクセスとなるためバスで行った)、残念ながらクリスマスのため休業だった。

気を取り直して翌日にバスで訪れ、一階奥の冷凍コーナーの棚に置かれていた商品を、ようやく無事に手に入れることができた。

右上のものがお目当ての商品となる。シンプルにCULTIVATED CHICKENと書いてあった。

写真提供:吉田美和氏(2025年12月撮影)

ビビッドな赤色の包装が印象的だった。

写真提供:吉田美和氏(2025年12月撮影)

既に同じ商品を試された方たちの情報を参考に、ホテルの部屋には電子レンジしかなかったため、適当に1分ほど温めた後、サラダチキン風および、ケチャップと塩胡椒で味付けをした形で食べてみた。

120グラムで7.2シンガポールドル(約864円) 写真提供:吉田美和氏(2025年12月撮影)

原材料についてはこのような記載となっていた。培養肉およびベジタリアンミートのハイブリッドの組成となっている。

写真提供:吉田美和氏(2025年12月撮影)

▼表側の説明。

写真提供:吉田美和氏(2025年12月撮影)

袋から出した状態はこのような感じで、断片ひとつひとつが薄い印象であった。

写真提供:吉田美和氏(2025年12月撮影)

▼電子レンジで1分加熱し、程よく温まった状態。ひとかけら味見したところ、うっすら味付けされていて、個人的にはこのままでも食べられる感じであった。

写真提供:吉田美和氏(2025年12月撮影)

▼サラダチキン風に調理をしてみた。

写真提供:吉田美和氏(2025年12月撮影)

▼こちらはケチャップと塩胡椒で軽く味付けした状態。

写真提供:吉田美和氏(2025年12月撮影)

実食してみると、食感および肉片の薄さは湯葉に近く、味そのものはやや物足りない感じはしたものの、私はもともと薄味なので、十分温めただけでも食べられると感じた。

また、メインディッシュ向けというよりも、サラダチキンなど何かと一緒に食べるのに適している製品だと感じた。

参考に、同日のランチに、本物の鶏肉を焼いたものと味付けしたライスを食べたのだが、食感、味の点ではまだ隔たりがあると感じた。

本物の鶏肉 写真提供:吉田美和氏(2025年12月撮影)

ランチでの鶏肉と「GOOD MEAT 3」の試食では調理条件が異なるものの、特に食感については、鶏肉で感じるプリッとした感じや噛み応えが「GOOD MEAT 3」では相対的に弱いと個人的には感じた。

とはいえ、このように細胞性食品が含有された商品が実際に市販されているという事実を自分の目で確かめることで、今まで自分の中では文字情報だけであったフードテックの現状が、今世界の中で実際にどのような状況下にあるのか、実感できたことは大きな収穫であった。

やはりシンガポール、フードテックに関してはかなり進んでいる印象をこの日も受けた。

Good Meat社の特許出願状況

Good Meat社の特許出願状況についても2023年の夏頃に調べたことがあったが、2年半たった最近の状況を調べてみると、2023年の夏頃に比べて特許出願件数は約2倍に増えていた。ただし件数からいうと、ソレインのSOLAR FOODS社よりは少なく、日本への出願もほぼ皆無のようであった。

出願国への傾向としては、以前は南米諸国への出願がやや目立っているのが特徴のようであったが、最近の詳細な出願傾向含め、今回実食をしたこともあり、機会があればまた深堀をしてみたいと考えている。

 

著者:吉田美和氏(エトワール国際知的財産事務所弁理士)

 

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アイキャッチ画像の出典:吉田美和氏

 

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