砂糖削減・代替砂糖ソリューション

植物食物繊維で代替砂糖を開発するNEOHが資金調達、オーストリア小売で導入進む

出典:NEOH

オーストリアのフードテック企業NEOHは先月、資金調達に成功した。ラウンドにはREWE Group、ZINTINUS、Teseo Capitalが参加した。

REWEへの投資アドバイスを担当したYPOGのプレスリリースによると、NEOHは工業用砂糖を完全に代替する技術「Zero+」を展開しており、消費者向け製品に加えてB2B用途でも導入を進めているという。

Zero+は、NEOHが15年以上の研究を経て開発した代替砂糖素材で、原料はリュウゼツラン、チコリの根、トウモロコシなどの植物由来の食物繊維を主成分とし、エリスリトール、スクラロースを配合している。

2022年にウィーン医科大学が実施した研究では、「Zero+」とブドウ糖を30g摂取した場合、「Zero+」は摂取後180分間、血糖値の変動が有意に低いことが示された。

出典:BILLA AG/Robert Harson

すでにREWE Group傘下のオーストリアの小売BILLAはNEOHと連携し、2024年から自社ブランドの一部商品で砂糖の代わりにZero+を採用している。BILLAは、甘味を維持しつつ砂糖を減らせることのほか、他の甘味料と異なり、加工中に砂糖と同様の挙動を示すため、技術的に砂糖に近いことを評価している。

BILLAでは、チョコレートビスケットや、チョコレートプティング、バニラプディングなど複数商品にZero+を採用している。

2017年創業のNEOHはB2Bのほか、自社ECサイトでもD2C販売を行っており、バーをはじめ、ウエハース、クッキー、チョコレートに加え、「Zero+」(1袋250g)自体の販売も実施している。

出典:NEOH

NEOHのように植物の食物繊維を生かした代替砂糖では、ベルギーのZùstoも、食物繊維をベースとした代替砂糖を展開している。

英The Supplant Companyも、トウモロコシなど農業副産物由来の繊維から代替砂糖を開発していた。しかし、運営会社Cambridge Glycoscienceは2025年9月に経営破綻により共同管理人の下に入り、事業化の難しさを示した。

一方、砂糖削減技術は食物繊維を利用したものだけではない。

米Oobliは、ブラゼインやモネリンといった甘味タンパク質を精密発酵で生産し、アメリカ食品医薬品局(FDA)からGRAS通知に対する「質問なし」のレターを受領している。イスラエルのAmai Proteinsも、精密発酵で甘味タンパク質を開発し、2026年2月にモネリンで同様のレターを受領した。米GreenLabは植物分子農業によりトウモロコシ由来の甘味タンパク質を開発し、FDAにGRAS通知を提出している。

砂糖削減市場では、食物繊維で砂糖の機能を再現するアプローチだけでなく、精密発酵や植物分子農業で甘味タンパク質をつくるアプローチも進んでいる。

 

※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

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