Foovo Deep

21st.BIO、精密発酵β-ラクトグロブリンでGRAS取得|技術ライセンス型分業モデルの狙いを聞く【インタビュー】

Henrik Geertz-Hansen氏 Foovo(佐藤あゆみ)撮影

精密発酵の商用化は、消費者向け製品から原料供給に移行しつつある。

こうした中、2020年設立のデンマーク企業21st.BIOは、自ら原料を製造するのではなく、技術をライセンス供与するプラットフォーム型モデルを採用している。

精密発酵各社が原料メーカーを志向する中で、なぜ同社は異なる戦略を選んだのか。量産化に向けて、原料ごとに技術開発、受託製造、原料供給はどう分担されるべきなのか。

21st.BIOで開発・研究開発運営責任者を担うHenrik Geertz-Hansen氏は、サンフランシスコで開催されたFuture Food-Techで、「ラクトフェリンなど高付加価値でニッチな原料では受託製造(CMO)は成立しますが、β-ラクトグロブリンやα-ラクトアルブミン、カゼインのような領域で長期的に持続可能な生産コストを実現するためには、原料メーカー自身が工場を持つ必要があります」とFoovoに語った。

その上で、「コストこそが精密発酵原料が普及するうえで最後の欠けたピースであり、我々のモデルがその解決になると考えています」と述べた。

同社は設立当初から、バイオテクノロジー大手のNovonesisからライセンス供与を受けた技術を複数企業に開放する戦略を採用してきた。

すでにβ-ラクトグロブリンではGRASステータスを取得しており、「今年後半から2027年初頭にかけて、パートナー企業による上市が見込まれています」とFoovoに述べた。

原料メーカーではなく、技術ライセンスモデルに特化する理由

出典:21st.BIO

ここから先は有料会員限定となります。

読まれたい方はこちらのページから会員登録をお願いします。

すでに登録されている方はこちらのページからログインしてください。

インタビュー実施日:2026年3月19日 米国サンフランシスコにて

 

関連記事

アイキャッチ画像はFoovo(佐藤)撮影

 

関連記事

  1. 新潟フードテックタウンが本格始動、実行委設立|髙島社長「新潟でや…
  2. アレフ・ファームズ、タイ初の培養肉工場建設でBBGI、Fermb…
  3. 米Liberation Labs、Viviciと製造パートナーシ…
  4. 微細藻類オメガ3を開発するMara Renewables、約13…
  5. Betterland foodsがパーフェクトデイのアニマルフリ…
  6. 韓国のINTAKEが約13億円を調達、精密発酵と海藻由来の代替タ…
  7. 植物から短鎖状の食物繊維を取り出す米One Bioが約42億円を…
  8. 培養肉ベンチャー企業20社まとめ【2020年】

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

おすすめ記事

中国企業HaoFoodのピーナッツを原料とする代替肉が上海レストランで販売開始

上海を拠点とする代替鶏肉スタートアップHaoFoodが上海のレストランと代替肉の…

菌類由来の熱安定性に優れたビーガン着色料を開発するMichromaとは

アルゼンチンのMichroma(ミクロマ)は菌類を活用してビーガンな赤色着色料の…

アレフ・ファームズ、シンガポール・イスラエルでの合意で培養肉の生産を強化

イスラエルの培養肉企業アレフ・ファームズ(Aleph Farms)は今月、シンガ…

培養サーモンの米Wildtype、レストラン・小売との提携を発表

細胞培養による培養サーモンを開発するアメリカのWildtype(ワイルドタイプ)…

スイスのPlanetaryが約44億円調達|製糖会社向けライセンスでマイコプロテイン事業の拡大へ

出典:Planetaryスイスのフードテック企業Planetaryは先月、シリーズAで1600万…

ウキクサから2つのタンパク質|Aspyre Foodsが植物分子農業でカゼイン・ルビスコを開発

出典:Aspyre Foods多くの植物分子農業スタートアップが登場する中、ウキクサからルビスコ…

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

細胞性食品(細胞培養食品)レポート・予約注文開始

最新記事

精密発酵・定期動向レポート発売のお知らせ

代替カカオレポート・好評販売中

【FoovoBridge】日本のフードテックニュースを海外へ発信する英語サイト

会員サービスFoovo Deepのご案内

▼聞き流しフードテックニュース▼

 

 

 

▼メルマガ登録はこちらから▼

フードテックの海外ニュースを週1回まとめてお届けしております。

 

▶メールマガジン登録はこちらから

Foovo Deepのご案内

Foovoの記事作成方針に関しまして

Foovoセミナー(年3回開催)↓

精密発酵レポート・好評販売中

マイコプロテイン・菌糸体タンパク質レポート好評販売中

フードテックを理解するのに役立つ書籍

夢の細胞農業 培養肉を創る

夢の細胞農業 培養肉を創る

羽生雄毅
Amazonの情報を掲載しています
培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

培養肉とは何か? (岩波ブックレット)

竹内 昌治, 日比野 愛子
発売日: 2022/12/06
Amazonの情報を掲載しています
フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

田中宏隆, 岡田亜希子, 瀬川明秀
発売日: 2020/07/23
Amazonの情報を掲載しています
マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

マッキンゼーが読み解く食と農の未来 (日本経済新聞出版)

アンドレ・アンドニアン, 川西剛史, 山田唯人
発売日: 2020/08/22
Amazonの情報を掲載しています
クリーンミート 培養肉が世界を変える

クリーンミート 培養肉が世界を変える

ポール・シャピロ
発売日: 2020/01/09
Amazonの情報を掲載しています
PAGE TOP