アップサイクル

代替カカオのForeverlandが約11億円を調達|イタリア・フランスでの販売進む

出典:Foreverland

代替カカオを開発するイタリアForeverlandは3月24日、600万ユーロ(約11億円)を調達したと発表した。

ラウンドには既存投資家のKost CapitalMaia Venturesに加え、CDP Venture CapitalLinfa アグリフードファンドNewtree Impactが参加。今回の調達で、Foreverlandの調達総額は940万ユーロ(約17億円)となった。

調達資金で、欧州全域での展開を加速させ、ドイツ、フランス、イタリアの菓子メーカーとの戦略的関係の強化などにあてるとしている。

公式サイトによると、Foreverlandはキャロブ・ひよこ豆・かぼちゃ種子などの地中海で生産される作物を原料にした代替カカオ原料「Choruba」を開発。キャロブについては、キャロブ種子のみを使用して果肉を廃棄する他社より果肉を調達し、アップサイクルしている

製品としてミルク、ヴィーガンミルク、ホワイト、チップス、粉末を開発しており、今後はフィリングやスプレッド用のクリームタイプの開発も予定している。

出典:Foreverland

Foreverland は昨年1月にイタリアの一部スーパーで販売を開始し、プレスリリースによれば、現在はイタリアに加えフランスでも「Choruba」を使用した製品が販売されているという。

同社はオーガニック分野への事業拡大を見据え、専用の有機Chorubaラインを立ち上げたことも発表した。

1月には、Incom LeoneWalcorMaxtrisDulciarの4社との提携を発表しており、カカオ価格の高騰や供給不安を背景に、欧州の菓子メーカーが代替原料の採用を広げつつあることがうかがえる。

昨年2月にはイタリア、プティニャーノの工場で生産を正式に開始。この工場は年産最大500トン。今回の発表では、イタリア国内の生産施設がIFS認証を取得したと明らかにした。これにより、国際的に認められる品質・安全基準を満たし、菓子メーカー向けに安定した大量供給を行う体制を整えたとしている。

2024年のカカオ価格の高騰を受け、国内外で代替カカオの開発が加速した。

チョコレート大手のBarry Callebautは、細胞性カカオの可能性を模索するためスイスの大学と提携したほか、Planet A Foodsと長期的な商業提携を締結している。スイスのFood Brewerは細胞性カカオで2027年の米国上市を目指していると、2月にFoovoに述べた

Kokomodoの細胞性カカオ使用のドリンク Foovo(佐藤あゆみ)撮影

カーギルと共同検証を進めるKokomodoは、先月サンフランシスコで開催されたFuture Food-Techで、細胞性カカオを溶かした飲料の試食を提供した(上記写真)。

ネスレも今月より、代替カカオ素材を採用した自社ブランド商品を販売する予定だ。

国内では、昨年にイオンを通じてPlanet A Foodsの代替カカオが上陸したほか、今年のバレンタインでは、不二製油の代替カカオ素材「アノザM」が複数製品に採用されるなど、カカオショックを背景に市場投入が急速に進んでいる。

 

※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。

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