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イスラエルのAmai Proteinsは8月31日、精密発酵で開発した甘味タンパク質について、イスラエル保健省の販売認可を取得したと発表した。アメリカ、シンガポールに続き、イスラエルでも販売可能となった。
Amai Proteinsが開発した「sweelin」は、遺伝子組換え酵母Komagataella phaffiiで生成した改変モネリン。砂糖の約3,000倍の甘さを持つとされる。
同社は今年2月、アメリカ食品医薬品局(FDA)に提出したGRAS通知について「質問なし」のレターを受領した。5月にはシンガポールでも認可を取得した。
天然のモネリンは熱に弱く、約45℃で変性するため、加工中に不安定であり、大量生産の食品市場には適さないとされてきた。一方、sweelinは水溶液中で95℃で10分間、80℃で30分間加熱した後も、甘味を維持するとされている。Amai Proteinsは、少量で十分な甘さをもたらすモネリンの特徴を生かしながら、食品加工で課題となっていた耐熱性を高めた。
プレスリリースによると、イスラエルではsweelinを25以上の食品・飲料カテゴリで使用することが認められた。同社によれば、sweelinを使用することで、食品・飲料で砂糖を最大70%削減できるという。
2022年の報告によると、イスラエルの成人は1日平均16杯分、青少年は36杯のティースプーンに相当する砂糖を摂取している。これは世界的に見ても高い水準にあり、砂糖の過剰摂取と肥満、糖尿病、心疾患など健康問題との関連性が指摘されている。
砂糖の過剰摂取が懸念される中、少量で十分な甘さを持つ甘味タンパク質は、砂糖削減の新たな選択肢として幅広い食品への導入が期待される。
また、モネリンは7月から10月の雨季に生育するため、天然モネリンを安定して大量に調達することは難しい。精密発酵による生産では、生産施設内で微生物を培養するため、気候や栽培地域への依存を抑えて生産できる。
加速する精密発酵による甘味タンパク質開発

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Amai Proteinsは半年あまりでアメリカ、シンガポール、イスラエルの3市場で販売要件を満たした。
現時点でsweelinを採用した商品など、公開情報から上市状況は確認できないものの、北米担当の販売事業開発責任者にRene Cohen-First氏を任命しており、市場投入に向けた準備を進めている。先月シカゴで開催されたIFT FIRST 2026では、sweelinを使用した砂糖不使用のヴィーガンダークチョコレートを提供した。
精密発酵による甘味タンパク質開発は加速している。
米OobliはブラゼインとモネリンでFDAからレターを受領し、ブラゼイン使用のチョコレートを現在も販売している。また、デンマークのTasiraは、耐熱性や味を改良したブラゼイン開発に取り組んでいる。
米Sweegenは6月、精密発酵ブラゼインについてFDAから「質問なし」レターを受領した。米MycoTechnologyは3月、ハニートリュフ由来の甘味タンパク質についてGRAS自己認証を完了し、アメリカでの商用供給が可能となった。
欧州では、リトアニアのPentasweetがブラゼインの商用生産に向け、ヴィリニュスで6,500万ユーロを投じる精密発酵工場の建設を進めている。第1段階の建設は2027年初頭の完了を予定している。
※本記事は、プレスリリースをもとに、Foovoの調査に基づいて独自に執筆したものです。出典が必要な情報については、記事内の該当部分にリンクを付与しています。
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